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NBA

ビールがウィザーズ残留を決断した理由を告白「4人のオールスターとプレーするより、このチームでやり遂げたいんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.07.09

 今季の予想スターターは、バックコートにビールと新人デイビス、フロントコートにはバートン、カイル・クーズマ、ポルジンギスという布陣。バックアップにはモリスやライト、コーリー・キスパート、デニ・アブディヤ、八村塁、ダニエル・ギャフォードといった選手たちがおり、ギブソンという頼れるベテランが加われば、チームがさらにまとまると見ていい。

 ビールは今夏、王座獲得のために他チームへ移籍してオールスター級の選手たちが揃った“スーパーチーム”に身を置くこともできたが、移籍先でスーパーチームを形成してタイトルを狙うよりも、ここワシントンでチャンピオンシップを勝ち取ることの方が、より満足できると決断したという。

「自分のことを疑うような人たちに、それが間違っているんだと証明してきた。すべてのことを、自分にできる限り実現させてやってきたんだ。僕にとってはそれがすべて。(ここを)離れて、4人のオールスターたちとプレーすることよりもずっとね。そうしてきた選手たちと話してみてわかったのは、それが必ずしも最高ってわけじゃないということ。いつだって楽しいわけじゃないし、思っていたとおりにはいかないんだ」
 
 ビールはレギュラーシーズンにおける3ポイント試投数(3851本)と成功数(1434本)ですでにフランチャイズ最多記録を保持しており、今季長期離脱なく健康体を維持して平均20点以上を残すことができれば、エルビン・ヘイズ(1万5551得点)を抜いて通算得点で球団史上トップに躍り出る可能性が高い。

 ウィザーズでの王座獲得を究極のゴールに定めた男の旅路は、まだまだ続いていく。まずは今季新たなチームメイトたちとケミストリーを構築し、プレーオフ返り咲き、そして1回戦突破を果たしたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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