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NBA

カリーの“グラビティ”をマッカラムがユニークに表現「彼は惑星。すべてが彼中心に進むんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.07.18

 カリーのクイックリリースかつ正確無比なショット、なかでも3ポイントは3点以上の重みがあり、ウォリアーズのホームであれば会場全体の雰囲気を一変させてしまう。そんな34歳のスーパースターをマッカラムは「彼は銀河系で、惑星であり、ソーラーシステム(太陽系)。もうすべてのことが彼を中心に展開されていくのさ」と舌を巻いていた。

 カリーはボールを持っていなくても、走り回ることでディフェンス側の注意を引き、時には2人、3人と引き連れてしまう。そうしてチームメイトたちにスペースを与え、オープンにさせてしまうことから、マッカラムはカリーを他の選手たちとは別格だと評したのだろう。

 今季の連覇を狙うウォリアーズは、オットー・ポーターJr.がトロント・ラプターズへ、ゲイリー・ペイトン二世がブレイザーズへ移籍するなど、昨季の優勝メンバーが複数退団したことで戦力ダウン。だがカリーをはじめ、クレイ・トンプソンにドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズ、ジョーダン・プール、ケボン・ルーニーというコアメンバーは健在のため、覇権争いに絡んでくるのは間違いないだろう。
 
 一方のペリカンズは、ブランドン・イングラム、マッカラム、ヨナス・ヴァランチュナスといった主力に加え、2年目を迎えるハーバート・ジョーンズ、トレイ・マーフィー三世、ホセ・アルバラードといった楽しみな若手が揃っている。さらに昨季はケガのため全休したザイオン・ウィリアムソンが戦列復帰することから、プレーイン・トーナメントを制してプレーオフへと勝ち進んだ昨季から確実に戦力アップしたと言っていい。

 ウエストに所属している限り、マッカラムはカリー率いるウォリアーズとレギュラーシーズンで3、4試合こなすことから、今季の開幕に向けて自身が体験したカリーの特徴や恐ろしさ、守り方をペリカンズのチームメイトたちへ伝授していくに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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