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NBA

“歴代ベスト5”からレブロンを外したローズ。ジョーダンとの“G.O.A.T.論争”にも「誰も成し遂げてないことを意味する」と自論<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.08.27

 レブロンは昨季までのキャリア19シーズンのうち、平均30点超えを3度記録しているものの、得点王は1度のみ。DPOYについても、得票数で2012-13シーズンに149ポイントを獲得したのだが、マルク・ガソル(元メンフィス・グリズリーズほか/212ポイント)の前に一歩及ばず2位に終わっていた。

 とはいえ、レブロンは得点・リバウンド・アシストと3拍子揃ったオールラウンダーであり、すでに前人未踏の通算3万得点(3万7062得点/歴代2位)、1万リバウンド(1万210本)、1万アシスト(1万45本/歴代7位)をクリア。得点面だけを強調するのはフェアとは言えない。

 するとローズは、両選手の優勝回数についても言及。1990年代に2度の3連覇を成し遂げたジョーダンに対し、レブロンは4度NBAを制しているものの、連覇はマイアミ・ヒート在籍時の2012、13年のみだ。
 
「ジョーダンは2度の3連覇を達成した。レブロンは3連覇していない。つまり、映像で観るまでもなく、ジョーダンの成し遂げてきたことがより偉大ということなのさ」

 ローズは1990年代後半にジョーダン率いるブルズ、2000年代序盤にはジョーダンがプレーしたワシントン・ウィザーズと対決した経験があり、キャリア後半にはクリーブランド・キャバリアーズ時代のレブロンとも対戦してきた。特に1998年のプレーオフではカンファレンス・ファイナルで第7戦までもつれる死闘を演じてきただけに、ジョーダンの印象が強烈に残っているのかもしれない。

 もっとも、この“G.O.A.T.論争”に終止符が打たれることはなく、今後も永遠のテーマとしてオフシーズンになるたび盛り上がることだろう。

 そしてジョーダンとレブロンによる比較は、レブロンが引退後も続くに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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