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NBA

ドイツの番狂わせ、激戦に終止符を打ったヤニス、王者に起きたコート外のトラブル……初戦後のユーロバスケットをプレーバック<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2022.09.03

 そして2日に行なわれた試合では、グループCのギリシャ対クロアチア戦が白熱の一戦となった。

 ヤニス、タナシス、コスタスのアテトクンボ3兄弟を擁するギリシャは、序盤こそ相手に先手をとられるも、タナシスとヤニスの連続得点で逆転した後は快調に点差を拡大。最大で19点ものリードを奪う。

 しかし第3クォーターはギリシャのシュートが決まらず、約3分間スコアが凍りついているあいだにクロアチアがイビツァ・ズバッツ(ロサンゼルス・クリッパーズ)、ボーヤン・ボグダノビッチ(ユタ・ジャズ)を中心に着々と加点。一気に2点差まで詰め寄る。

 ギリシャがいったん引き離すも、最終クォーター残り1分半、再びクロアチアは執念で2点差まで猛追。勢いはクロアチアに傾き、このまま逆転なるかと思ったその瞬間、ズバッツのシュートをヤニスが豪快なブロックショットで阻止して流れを止める。続いてニック・カレイテスからのパスをリバースダンクで沈めると、次のクロアチアの攻撃でも、ヤニスはジェイリーン・スミスのコーナースリーを鮮やかにブロック。とどめは、バランスを崩しながらもファウルを誘う3点プレーを見事に決めて、ギリシャに勝利をもたらした。
 
 終盤の鬼神のような連続ファインプレーはまさにMVP級。会場を埋めたギリシャファンからは、壮大な“MVPコール”が沸き上がった。

 この試合では、マーベリックスとの2WAY契約も決まり気合が入っているタイラー・ドーシーの活躍も目立った。そんなタレント揃いで前評判の高いギリシャ代表だが、本戦の前にこのロスターのメンバーで戦った試合はわずか1戦のみ。上手くチームとして機能するかどうかは、蓋を開けてみなければわからない状態だった。

 ギリシャの記者は「彼らにとってはこのグループリーグが勝負所。ここを勝ち抜ければ、かなり先までいける可能性がある」と話していたが、クロアチアに追い迫られるも逃げ切り勝ちしたこの初戦で、手応えを得たことだろう。

 練習熱心で知られるヤニスの姿勢は代表でも変わらないらしく、大会前の合宿中から、兄弟たちを相手に延々と個人練習を重ねているそうだ。
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