彼らが属するグループCは、ホスト国イタリアに期待がかかっていたが、地元ミラノ生まれのダニーロ・ガリナーリが、27日に行なわれたワールドカップ予選のジョージア戦で左ヒザの半月板を損傷。ユーロバスケットへの出場を断念せざるを得ない事態になってしまった。過去にも3度欠場の憂き目にあっているガリナーリは、ホスト国が決まったときからこの大会への出場を心待ちにしていたという。
「この代表チームの夢を諦めるのはとても辛い。魔法のような夜を味わいたかった。自分のホームで。僕たちのホームで……」と綴ったメッセージからも痛みが伝わってくるが、ガリナーリは全試合でベンチからチームをサポートすると誓っている。その甲斐もあってか、イタリアは初戦のエストニア戦に83-62で快勝した。
同様に、ジョージアが舞台のグループAでも、地元の大スターであるトコ・シェンゲリアがワールドカップ予選のオランダ戦で転倒し肩を負傷。本戦出場を断念することになり、奇しくもふたつの会場で、ホスト国のスター選手が欠場という残念な事態となった。
グループDのチェコ会場でも、トーマス・サトランスキーが前所属チームのワシントン・ウィザーズとの契約問題で出場が危ぶまれたが、こちらはクリアになったようで、ロスターに名を連ねている。ただ、チェコは初戦のポーランド戦に99-84で敗れた。
そんな波乱含みのユーロバスケット。2戦目はリトアニアとフランス、ギリシャとイタリアが対戦する。
文●小川由紀子
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