ダンカン、パーカー、ジノビリのビッグ3を擁したスパーズが、計4度のNBAチャンピオンとなれた要因のひとつが、2006-07シーズン途中からポポビッチHCがジノビリをシックスマンへ転向させた点。3人がコートで常に揃い続けると、彼らの強みが最大限に発揮しきれないため、ダンカンとパーカーは先発として、ジノビリはセカンドユニットの主役となってチームを引っ張ることで、スパーズはさらに難攻不落のチームとなっていった。
オールスターとオールNBAチームに2度ずつ選ばれたジノビリは、レギュラーシーズン通算1057試合(うち先発は349試合)に出場し、キャリア平均25.4分のプレータイムで13.3点、3.5リバウンド、3.8アシスト、1.3スティールをマーク。1000試合以上に出場した選手としては、史上最高となる勝率72.1%(762勝295敗)を記録している。
もしジノビリがもっと多くの時間帯でボールを託され、トップスコアラーとなっていれば、通算2万得点の到達やオールスター、オールNBAチームの常連になることも十二分に可能だっただろう。
通算1392スティール、3ポイント試投数(4055本)と成功数(1495本)でスパーズのフランチャイズ史上最多記録を保持しているとはいえ、特に得点やアシストをもっと積み重ねることができていたに違いない。
それでも、ジノビリはチームの勝利のために自らのエゴを犠牲にし、チームプレーヤーとして選手たちの手本となって、指揮官も絶大な信頼を置くほどのリーダーシップを発揮してきた。
それはスパーズCEOのRC・ビュフォードが「彼はおそらく我々が目にしてきたなかで最も偉大な競争者」と語り、ポポビッチHCも「彼はこのチームのハート&ソウルになった数少ない選手の1人。彼には特筆すべきほどの激しい競争心が備わっていたんだ」と評したように、数字に残らない部分でも偉大な存在として君臨していたことがわかる。
常勝軍団としてNBA史上最長タイとなる22シーズン連続でプレーオフに駒を進めたスパーズにおいて、ジノビリは“記録にも記憶にも残る選手”として唯一無二の輝きを放ってきただけに、今回の殿堂入りに限らず、今後もバスケットボール界でぜひとも活躍してほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
オールスターとオールNBAチームに2度ずつ選ばれたジノビリは、レギュラーシーズン通算1057試合(うち先発は349試合)に出場し、キャリア平均25.4分のプレータイムで13.3点、3.5リバウンド、3.8アシスト、1.3スティールをマーク。1000試合以上に出場した選手としては、史上最高となる勝率72.1%(762勝295敗)を記録している。
もしジノビリがもっと多くの時間帯でボールを託され、トップスコアラーとなっていれば、通算2万得点の到達やオールスター、オールNBAチームの常連になることも十二分に可能だっただろう。
通算1392スティール、3ポイント試投数(4055本)と成功数(1495本)でスパーズのフランチャイズ史上最多記録を保持しているとはいえ、特に得点やアシストをもっと積み重ねることができていたに違いない。
それでも、ジノビリはチームの勝利のために自らのエゴを犠牲にし、チームプレーヤーとして選手たちの手本となって、指揮官も絶大な信頼を置くほどのリーダーシップを発揮してきた。
それはスパーズCEOのRC・ビュフォードが「彼はおそらく我々が目にしてきたなかで最も偉大な競争者」と語り、ポポビッチHCも「彼はこのチームのハート&ソウルになった数少ない選手の1人。彼には特筆すべきほどの激しい競争心が備わっていたんだ」と評したように、数字に残らない部分でも偉大な存在として君臨していたことがわかる。
常勝軍団としてNBA史上最長タイとなる22シーズン連続でプレーオフに駒を進めたスパーズにおいて、ジノビリは“記録にも記憶にも残る選手”として唯一無二の輝きを放ってきただけに、今回の殿堂入りに限らず、今後もバスケットボール界でぜひとも活躍してほしいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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