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NBA

ウェンバンヤマはMJやレブロン級の逸材?ノビツキーの恩師は「バスケを再び変えてしまうポテンシャルがある」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2022.10.16

 とはいえ、224㎝という高さがあれば、大多数の人がウェンバンヤマをセンターとみなし、ビッグマンに当たり負けしないようにと、身体をビルドアップさせようとするだろう。

 だが213㎝のノビツキーをペリメーターでも通用する万能スコアラーへと育て上げたゲシュウィンドナーはこう話す。

「彼があの高さであんな動きができることに、誰もが驚いている。だがそれができるのは彼が重くないからこそなんだ。皆はそのことを誤解している」
 
 NBAでは、ウェンバンヤマより身長が低くても体重で上回り、屈強な肉体を武器に戦う選手たちが大勢いる。ペイントエリアにおける肉弾戦を制してリバウンドやブロックに跳び、高確率なショットをリング下で決め切ることで、彼らは評価を確立することができる。

 しかしウェンバンヤマはそういったタイプには属さず、ペリメーターでプレーさせることであのサイズが最大限に生かされるということなのだろう。

 ビッグマンの概念を変えたノビツキーを生み出したゲシュウィンドナーの言葉は、来年のドラフトでウェンバンヤマ獲得を狙う数多くのチームにとって、牽制球となるかもしれない。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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