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NBA

レブロンの相棒はデイビスではなくレナードだった? レイカーズOBが2019年夏を回想「私ならカワイを手に入れていた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.01.17

 そんななか、2019年1月末にデイビスが当時所属していたニューオリンズ・ペリカンズに自身のトレードを要求。リーグ最高級のビッグマンが「コンスタントに勝利することができ、チャンピオンシップ争いができるチーム」へ行くことを希望し、レイカーズも移籍先候補となった。

「アンソニー・デイビスがトレード可能になるだろうとは誰も知らなかった。そこで私は、あの時点では(レブロンへ)『君を獲得する。そのあとにカワイを獲りに行く』と言ったんだ」

 そう当時を回想したマジック。結局レイカーズは2019年2月7日のトレード・デッドラインまでにデイビスのトレードをまとめることができず、マジックは同年4月に辞任。ペリンカGMの下、チームは同年夏に大型トレードの末にデイビスをロスターに加え、レブロンとの超強力タッグを形成して2019-20シーズンにフランチャイズ史上17度目のリーグ制覇を果たした。
 
 一方、レナードは2019年夏にポール・ジョージとともにクリッパーズへ移籍。レブロン&レナードという、リーグ最高級の実力者たちによる共演は幻になったが、マジックは実現可能なシナリオだったと話している。

「私はカワイを手に入れていたかもしれない。私が取引を成立させるべくその場にいたら、成功していた。いいかい、私は自分に課せられた課題、リサーチをしていく。もし交渉の場に入れば、相手の望むものをすでに把握し、(契約成立へと)持ち込んでみせる。私はレブロンが欲しがっていたものを知っていたんだ。私ならカワイが望んでいたこともわかっていたかもしれないし、レブロンと同じようにカワイも説き伏せていたかもしれない」

 今となっては“タラレバ”の会話ではあるものの、マジックが持つ影響力は絶大。もしフロントに留まっていれば、レイカーズは今とはまったく違うメンバーになっていたのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

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