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NBA

クリッパーズに加入したウエストブルックが意気込みを語る「頼まれたら何でも、必要とされれば何だって、やってみせる」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.02.23

 10日のミルウォーキー・バックス戦後、ジョージは「もしゲームを楽にしてくれるようなポイントガードを獲得できれば、このチームは間違いなく良くなるだろう」と語り、モリスSr.も「彼を歓迎する。俺たちにはベテランが必要だ。彼は何度もプレーオフで戦ってきたし、ファイナルに出場した経験もある。俺は彼に来てほしい」と、ウエストブルックの加入を熱望していた。

 オールスターブレイクの時点で、クリッパーズはウエスタン・カンファレンス4位の33勝28敗(勝率54.1%)。昨季はレナードがケガのため全休、ジョージも長期離脱を余儀なくされ、プレーイン・トーナメントで2連敗を喫してプレーオフ進出を逃したものの、一昨季は球団史上初のカンファレンス・ファイナル進出を果たしており、今季はさらにその先を見据えている。

 競争心旺盛でアグレッシブさが真骨頂のウエストブルックに期待されているのは、リーグ25位に沈むペースアップだろう。
 
「最も重要なこと、それはペースを高く保つことだと思っている。俺のスピードとペイントアタックの能力、そしてみんなのイージーショットを作り出すこと。その点でたくさん助けることができると思う。そのほかの面でも、俺は正しくフィットしてみせるし、このチームがやっていることを続けていく」とウエストブルックは意気込む。

 21年夏、ウィザーズのトミー・シェパードGM(ゼネラルマネージャー)からクリッパーズへのトレードについて聞かれて「絶対に嫌だ」と拒絶していた男は、約1年半後にレイカーズを経てクリッパーズの一員となった。

「頼まれたら何でも、必要とされたことは何だって、俺はやってみせる。自分の能力を最大限に発揮してみせる。すべてがうまくいくといいね」

 キャリア15年目のベテランながら、いまだその激しい闘争心は健在。“Mr.トリプルダブル”はクリッパーズへ勢いを持ち込み、勝利をもたらせるか注目だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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