これを受けてグリズリーズのテイラー・ジェンキンスHC（ヘッドコーチ）は「彼は、過去に責任を負わなければならない誤った選択をしたことを理解している。時間が経てばわかるだろう。私たちは彼をサポートし、変化をもたらすために責任を彼に負わせるつもりだ」とコメント。また、復帰に向けての「タイムテーブルはない」としている。

　なお、シグネチャーモデル『Nike Ja 1』を展開するナイキは「我々は彼が必要とする助けを得るべく、時間をかけていくと発信したジャの責任をありがたく思います。我々は彼の健康面における優先度をサポートしていきます」と声明文を発表した。
  　近頃のモラントはナイトクラブの一件だけでなく、数々の問題行動を起こしている。昨夏に自宅の庭で友人たちとピックアップゲームをプレーした際に17歳の少年の顔面を複数回殴りつけ、銃を見せたとも言われているほか、メンフィスのショッピングモールで警備員を脅迫したという報道もあった。

　グリズリーズにとってシーズン後半戦の重要な時期に、トップスコアラーの離脱が大きな痛手となることは間違いない。

　今後リーグがモラントへどのような処分を科すかが気になるところだが、まずは本人が今回の一件について真摯に受け止めて対処し、少しずつ信頼回復に努めてほしい限りだ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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