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NBA

「恨みなんてない。リスペクトしかないよ」ウエストブルックがプレーオフで初対戦の元同僚デュラントに言及<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.04.14

 するとウエストブルックは12日にメディアへ「俺にとっては至って普通のこと」と口を開いた。

「みんなは今でも俺たちにはなんらかの不満があると思っている。けどそんなことはない。だから俺としてはメディアやファンにとっていいネタなんだと思う。(デュラントに)恨みなんてない。彼はケガから復帰し、これまでのキャリアで成し遂げてきたことを思うとリスペクトしかないよ。それに不満もまったくない。ただ、彼は俺が立ち向かっていくと分かっている。それに俺も彼が競い合うと分かっている。それがすべてさ」

 ウエストブルックにとってプレーオフはワシントン・ウィザーズに在籍していた21年以来2年ぶりの出場となる。

 34歳の万能戦士はクリッパーズで21試合に出場し、平均15.8点、4.9リバウンド、7.6アシスト、1.1スティール。さらにはキャリアハイに相当するフィールドゴール成功率48.9%をマーク。
 
 対するデュラントは今季途中にブルックリン・ネッツからサンズへ移籍。ヒザと足首の捻挫によって、サンズでは8試合のみの出場ながら、平均26.0点、6.4リバウンド、3.5アシスト、1.3ブロックをマーク。フィールドゴール成功率57.0%、3ポイント成功率53.7%(平均2.8本成功)と、高位安定したシュート力を見せつけている。

 自身12度目のプレーオフ、ウエストブルックが所属するクリッパーズとのシリーズを前に、デュラントは米紙『AZ Central』へこう話していた。

「ラスは相手が誰であろうと、負けず嫌いなんだと思う。別に具体的に俺だけに向けたものだとは思わないね。たくさんの人たちが彼の持つ激しさを見てきた。彼らにとってはエンターテインメントなのさ。けど俺たち選手にとっては新たなゲームってこと」

 開幕前は優勝候補に挙げられていた両チームのシリーズは、果たしてどんな戦いとなるのか。初戦は16日にアリゾナ州フェニックスのフットプリント・センターで行なわれる。

文●秋山裕之(フリーライター)
 
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