シーズン序盤に4連敗を喫したブレイザーズは改善策として、11月下旬に元オールスターのカーメロ・アンソニーと契約を結んだ。ウイングのケント・ベイズモア、ロドニー・フッド、マリオ・ヘゾニャの調子が上がらず、それでいてインサイド陣の得点も伸びない。フォワードの両ポジションを兼任でき、平均20点近くが見込めるカーメロの獲得は理にかなっており、彼の加入後にチームは今季最長の3連勝をマークしている。
しかし、ブレイザーズはカーメロ入団をきっかけにしてリラードとマッカラムの周囲を固めなければならない。
「カーメロには試合の中に生まれるギャップを埋めるプレーを担ってほしい。どんな試合でもオフェンスでもディフェンスでも停滞する場面が出てくる。そうした時にチームを正しい方向に導いてほしい」とストッツHCはベテランに期待する。
現状、カーメロの加入は大きなプラスとなっている。だが、上位に食い込むための重要な鍵となるのはリラードとマッカラムが毎試合大車輪の活躍をすることだ。ヒューストン・ロケッツのジェームス・ハーデンとラッセル・ウエストブルックのデュオに匹敵するハイスコアを叩き出せなければ、チームは勝率5割前後から抜け出せないだろう。
「昨季からメンバーが半分以上変わったことが現在の成績に影響していることは否定できない。ただシーズン中盤にはチームケミストリーも生まれるだろう。重要なのは選手たちがお互いを尊敬し、それぞれの役割を全うし、結果につなげることだ」とリラード。
「理想はローテーションを9人ぐらいまで絞り、どんな場面でも攻守で高いクオリティを維持できるようにしたいが、まだそのタイミングではない。今は10~12人ぐらいの選手を使っている。若い選手も多くいるので主力たちと同じレベルでプレーするようになるのには時間が必要だ」とストッツHCは言う。
今季ブレイザーズがプレーオフを逃すとは考えにくいが、開幕前に期待された強豪の仲間入りはまだ遠い。戦略をシステム化して試合に臨むチームが多くなっていくNBAのなかでも、選手の判断で自由に攻撃をクリエイトさせるスタイルを貫くストッツHCの手腕は、ここから発揮されるだろう。
文●北舘洋一郎
しかし、ブレイザーズはカーメロ入団をきっかけにしてリラードとマッカラムの周囲を固めなければならない。
「カーメロには試合の中に生まれるギャップを埋めるプレーを担ってほしい。どんな試合でもオフェンスでもディフェンスでも停滞する場面が出てくる。そうした時にチームを正しい方向に導いてほしい」とストッツHCはベテランに期待する。
現状、カーメロの加入は大きなプラスとなっている。だが、上位に食い込むための重要な鍵となるのはリラードとマッカラムが毎試合大車輪の活躍をすることだ。ヒューストン・ロケッツのジェームス・ハーデンとラッセル・ウエストブルックのデュオに匹敵するハイスコアを叩き出せなければ、チームは勝率5割前後から抜け出せないだろう。
「昨季からメンバーが半分以上変わったことが現在の成績に影響していることは否定できない。ただシーズン中盤にはチームケミストリーも生まれるだろう。重要なのは選手たちがお互いを尊敬し、それぞれの役割を全うし、結果につなげることだ」とリラード。
「理想はローテーションを9人ぐらいまで絞り、どんな場面でも攻守で高いクオリティを維持できるようにしたいが、まだそのタイミングではない。今は10~12人ぐらいの選手を使っている。若い選手も多くいるので主力たちと同じレベルでプレーするようになるのには時間が必要だ」とストッツHCは言う。
今季ブレイザーズがプレーオフを逃すとは考えにくいが、開幕前に期待された強豪の仲間入りはまだ遠い。戦略をシステム化して試合に臨むチームが多くなっていくNBAのなかでも、選手の判断で自由に攻撃をクリエイトさせるスタイルを貫くストッツHCの手腕は、ここから発揮されるだろう。
文●北舘洋一郎