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NBA

「立ち止まるな、常にアタックしろ!」――八村塁を“覚醒”へと導いたレイカーズ指揮官のアドバイス<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.04.24

「もちろん、彼らがすごくフィジカルにやってくるのはわかっていました。でもなかにはダーティプレーもしてきますので、その点は気をつけないといけないですね」と、八村は冷静さを取り戻してそう振り返っていた。

 シリーズ第3戦を終えた時点で、レイカーズはレブロンが平均24.7点、10.7リバウンド、4.3アシスト、1.3スティール、1.7ブロックと流石のパフォーマンスを披露。そしてデイビスが同22.0点に12.7リバウンド、2.7アシスト、1.7スティール、5.0ブロックと両輪が大暴れを見せている。

 その2枚看板に続くのが八村。ベンチスタートながら平均28.0分の出場でチーム3位の21.7点に5.3リバウンド、1.0アシスト、フィールドゴール成功率66.7%、3ポイント成功率75.0%、フリースロー成功率80.0%と、高確率なショットが光っている。

 レイカーズは24日のシリーズ第4戦に向けて、23日にチーム練習をこなしており、ダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)はここまでの八村についてこのように評していた。
 
「彼の準備万端さと、フィル・ハンディ(アシスタントコーチ)やコーチ陣と一緒に、たくさん練習を積んでいることが大きいね。私としては、彼には自由に考えるように言ってきた。間違ったことをしているとか、何をすべきかを考えて立ち往生せずに、競い合うべくコートへ立つんだとね。そこで自己主張をし、アグレッシブになって、楽しんで、コートの両サイドでゲームではどんなことであろうとアタックするように、と伝えている」

 第4戦で勝利すれば、レイカーズは3勝1敗でシリーズ突破に王手をかけることができる。もちろん、グリズリーズからすればアウェー2連敗を受け入れることは許されるはずがなく、2勝2敗のタイへ持ち込むべく必死の形相で挑んでくるだろう。

 両チームによるシリーズは、どちらかが4勝するまで終わることはない。その過程でレイカーズがこのまま主導権を握ってリードしていくことができるかも必見だ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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