「僕たちがこの試合の勝者に相応しい。だって彼がとんでもないプレーをしたんだから」。バム・アデバヨがそう試合後に語った通り、この日のバトラーは神がかっていたと言っていい。
第1クォーターの22点に続き、最終クォーターにも21得点の集中砲火。試合全体でフィールドゴール成功率67.9%(19/28)、3ポイント成功率37.5%(3/8)、フリースロー成功率83.3%(15/18)を記録し、レギュラーシーズンも含めてキャリアハイの56得点に9リバウンド、2アシスト、1ブロックの超絶パフォーマンスを披露した。
殊勲の働きでヒートを3勝1敗の王手に導いたリーダーは、「俺たちは自分たちにどんなことができるのか分かっていた。この建物の外、このロスターと組織を除く人たちが俺たちのことを信じていなかったとしてもだ」と誇らしげに語った。
この試合ではアデバヨが15得点、8リバウンド、ケイレブ・マーティンが12得点、9リバウンド、2スティール、ヴィンセントが10得点、8アシスト、2スティールを残したとはいえ、バトラーの超人的な活躍なしに勝利することは不可能だったことは間違いない。
バトラーが奪った56得点は、NBAプレーオフ史上4位タイ。ヒートでは2014年にレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)がマークした49得点を抜き、プレーオフにおける球団記録を塗り替えた。
史上6位タイのプレーオフ通算99勝目をあげたエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)も、「彼は最も知的なバスケットボールプレーヤーの1人」と絶賛。バトラーが第1クォーターにあげた20連続得点は直近25年間のポストシーズンで5人目、ここまでの4試合の第1クォーターに奪った計66得点は、同期間のポストシーズンにおける4試合のスパンでは最多と、アンストッパブルな選手と化している。
これまでプレーオフ1回戦で第8シードが第1シードを破ったのはわずか5回。1994年のデンバー・ナゲッツ(対シアトル・スーパーソニックス/現オクラホマシティ・サンダー)、99年のニューヨーク・ニックス(対ヒート)、07年のゴールデンステイト・ウォリアーズ(対ダラス・マーベリックス)、11年のメンフィス・グリズリーズ(対サンアントニオ・スパーズ)、12年のフィラデルフィア・76ers(対シカゴ・ブルズ)のみとなっている。
シリーズ第5戦はバックスのホーム、ファイサーブ・フォーラムで26日に行なわれる。ヒートが6チーム目の下剋上を果たすか。優勝候補のバックスにとっては思わぬ展開となっているだけに、意地を見せられるかも必見だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
第1クォーターの22点に続き、最終クォーターにも21得点の集中砲火。試合全体でフィールドゴール成功率67.9%(19/28)、3ポイント成功率37.5%(3/8)、フリースロー成功率83.3%(15/18)を記録し、レギュラーシーズンも含めてキャリアハイの56得点に9リバウンド、2アシスト、1ブロックの超絶パフォーマンスを披露した。
殊勲の働きでヒートを3勝1敗の王手に導いたリーダーは、「俺たちは自分たちにどんなことができるのか分かっていた。この建物の外、このロスターと組織を除く人たちが俺たちのことを信じていなかったとしてもだ」と誇らしげに語った。
この試合ではアデバヨが15得点、8リバウンド、ケイレブ・マーティンが12得点、9リバウンド、2スティール、ヴィンセントが10得点、8アシスト、2スティールを残したとはいえ、バトラーの超人的な活躍なしに勝利することは不可能だったことは間違いない。
バトラーが奪った56得点は、NBAプレーオフ史上4位タイ。ヒートでは2014年にレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)がマークした49得点を抜き、プレーオフにおける球団記録を塗り替えた。
史上6位タイのプレーオフ通算99勝目をあげたエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)も、「彼は最も知的なバスケットボールプレーヤーの1人」と絶賛。バトラーが第1クォーターにあげた20連続得点は直近25年間のポストシーズンで5人目、ここまでの4試合の第1クォーターに奪った計66得点は、同期間のポストシーズンにおける4試合のスパンでは最多と、アンストッパブルな選手と化している。
これまでプレーオフ1回戦で第8シードが第1シードを破ったのはわずか5回。1994年のデンバー・ナゲッツ(対シアトル・スーパーソニックス/現オクラホマシティ・サンダー)、99年のニューヨーク・ニックス(対ヒート)、07年のゴールデンステイト・ウォリアーズ(対ダラス・マーベリックス)、11年のメンフィス・グリズリーズ(対サンアントニオ・スパーズ)、12年のフィラデルフィア・76ers(対シカゴ・ブルズ)のみとなっている。
シリーズ第5戦はバックスのホーム、ファイサーブ・フォーラムで26日に行なわれる。ヒートが6チーム目の下剋上を果たすか。優勝候補のバックスにとっては思わぬ展開となっているだけに、意地を見せられるかも必見だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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