その背景には、レギュラーシーズンで45試合を欠場したウィギンズや、ゲイリー・ペイトン二世の復帰も大きく関与している。

「僕たちはオフェンス、ディフェンスの両面で間違いなく向上した。ＧＰ（ペイトン二世）も加わったからね。僕らはこの重要な時に、正しい方向へ踏み出すことができたんだ」とウィギンズは言う。
  　両チームにとって、第５戦はシリーズの行方を大きく左右する重要な一戦となる。

　２連勝から五分に戻されたキングスは、エースのディアロン・フォックスが利き手である左手人差し指の裂離骨折を負ったものの、25日の練習では添え木をつけてシューティングをこなすなど、次戦に向けて調整。「シュートはできる。プレーを始めれば痛みも消えていくさ。僕としては普段通りのショットを打てる気がしている。だから大丈夫さ」と出場を明言している。

　キングスがホームで王手をかけるか。はたまたウォリアーズが苦手な敵地で勝利を掴むのか。どちらが勝っても王手がかかる第５戦は白熱のゲームとなるに違いない。

文●秋山裕之（フリーライター）