昨季覇者ゴールデンステイト・ウォリアーズは、サクラメント・キングスとのプレーオフ・ファーストラウンドで敵地での最初の２試合に敗北。さらにドレイモンド・グリーンが出場停止処分、ゲイリー・ペイトン二世も体調不良で欠くという苦しい状況に追い込まれた。

　それでも、現地時間４月20日にホームのチェイス・センターで行なわれた第３戦には114－97で快勝。この試合ではステフィン・カリーがゲームハイの36得点に６リバウンド、２スティール、アンドリュー・ウィギンズが20得点、７リバウンド、ジョーダン・プールが16得点、４アシスト、３スティール、クレイ・トンプソンが13得点、５リバウンド、モーゼス・ムーディーが13得点、ケボン・ルーニーが20リバウンド、９アシスト、ドンテ・ディヴィンチェンゾが７リバウンド、８アシスト、４スティールをマークし勝利に貢献した。

　そして23日に迎えた第４戦。両チームは同点10度、リードチェンジ19度を記録する大激戦となり、最後の最後まで勝敗の行方がわからない展開となった。
  　ウォリアーズの５点リードで迎えた試合時間残り42.4秒、バックコートでハリソン・バーンズとデイビオン・ミッチェルにダブルチームを仕掛けられたことで、カリーはタイムアウトをコール。

　ところが、「僕らにはもうタイムアウトが残っていないことを認識していなかった」と振り返ったとおり、テクニカルファウルを取られてしまう。マリーク・モンクがフリースロー１本、さらにディアロン・フォックスが３ポイントを決め、キングスが125－126の１点差まで詰め寄った。

　その後のウォリアーズのポゼッションでカリーがフローターを落とし、キングスはタイムアウトを要求。最後のオフェンスをフォックスへ託し、そのフォックスがカリー相手にドライブを仕掛けるも、グリーンの絶妙なヘルプもあってコースを塞がれ、パスアウトを選択した。

　残り1.1秒、左ウイングからほぼノーマークでバーンズが逆転をかけた３ポイントを放つ。キーガン・マレーが「彼がシュートすれば入るといつも思っている。あれは入ると思った」と語れば、ケビン・ハーターも「僕らは結果を受け止めていく。けどあれはいい感じだった」と振り返るも、ボールは無情にもリングへ吸い込まれることはなく、ウォリアーズが126－125で逃げ切った。