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NBA

レイカーズの快進撃を支える2人の“エースキラー”。モラント、カリーへの好守にコーチも称賛「我々にとって重要な存在」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.05.14

 ハンディは『ANDSCAPE』のマーク・J・スピアーズ記者にそう語っている。

 身長203cmのヴァンダービルトのウイングスパンは約211cm。加入後の平均1.15スティールはチーム最多だが、平均出場時間が24.0分であることを考えるとさらにその効力が確認できる。

 ヴァンダービルト自身はカリーについて、「マラソンマン」と描写している。それほどカリーは、試合中くまなくコート上を走り回っているのだという。

「彼はボールを持っていない時の方がより危険なんだ。一瞬でも気を抜けばやられる。だからボールを持っていない時こそ、目一杯集中しないとダメなんだ」
 
 このシリーズでのヴァンダービルトの一番の任務は、カリーに3ポイントを打たせないことにあった。ドライブで切り込ませ、インサイドでの勝負になったらアンソニー・デイビスがブロックする、という算段だ。

 ほんのわずかなタイミングやリズムの狂いで、シュートはリムを外れるものだが、3ポイントの場合その影響はさらに大きくなる。文字通りのブロックではなくても、少しの誤差を生むことで、成功率を格段に下げることができるのだ。

 メンフィス・グリズリーズとの1回戦ではモラント、ウォリアーズとのシリーズではカリーとマッチアップしたヴァンダービルトとシュルーダーの「エースキラー」コンビ。デンバー・ナゲッツと激突する次のラウンドでは、ジャマール・マレーと対峙することになる。レイカーズを支える守備職人の奮闘に注目だ。

文●小川由紀子

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