NBAコミッショナーのアダム・シルバーは「カーメロ・アンソニーはNBA歴代最高の選手の1人で、アンバサダーの1人でもあります。私たちは彼の19年間に及ぶ特筆すべきキャリアを祝福しつつ、殿堂入りする姿を目にすることを楽しみにしています」とコメントを発表。
なお、NBAでは同日、カーメロの古巣であるナゲッツとレイカーズによるウエスタン・カンファレンス・ファイナルの第4戦が行なわれ、ナゲッツが球団史上初のNBAファイナル進出を決めた。
レイカーズとのシリーズで平均27.8点、14.5リバウンド、11.8アシストとオールラウンドな活躍を見せた大黒柱のニコラ・ヨキッチは、ウエスタン・カンファレンス・ファイナルMVPを満場一致で受賞。
昨季まで2年連続でシーズンMVPを受賞した28歳は、6月1日から始まるファイナルで、ナゲッツを創設56シーズン目(ABA時代を含む)で初のNBAチャンピオンへ導くことが期待されている。
1オン1を得意とした点取り屋のカーメロと、稀代の万能ビッグマンのヨキッチ。選手としてのタイプはまったく異なるが、両者はともにナゲッツで15番を着用したという縁がある。
カーメロがもし永久欠番になるなら、7年半在籍したナゲッツと、6年半プレーしたニックス(背番号7)が候補に挙がるのは間違いない。ただ、ナゲッツの場合は現エースのヨキッチが15番を着用中のため、若干複雑な状況にある。
ナゲッツはカーメロ引退発表後にSNSへ、「デンバーで数えきれないほどの思い出をありがとう。殿堂入りキャリアを送ったカーメロ・アンソニー、おめでとう」と投稿。在籍中にあげた通算1万3970得点、フィールドゴール成功4989本、フリースロー成功3582本はいずれも球団史上3位、さらに7度のプレーオフに導いたかつてのエースを称えた。
カーメロとヨキッチ、どちらも永久欠番に値するという状況に、チーム最年長36歳のジェフ・グリーンは『ESPN』のマーク・J・スピアーズ記者に対して私見を述べている。
「チームがカーメロとニコラのジャージーを両方とも永久欠番にしてくれるといいね。彼(カーメロ)がこのフランチャイズで果たしたこと、何よりメロは(ナゲッツを)再び有名にしてくれたんだから十分値するさ。僕はそれが本当に実現してくれることを望むよ」
今でこそ、ナゲッツはヨキッチを中心に5年連続でプレーオフに出場する強豪となったが、カーメロが入団する前年の02-03シーズンはリーグワーストタイの17勝65敗(勝率20.7%)と低迷し、1995年を最後に8年連続でプレーオフから遠ざかっていた。
そんな下位球団でエースを務め、ナゲッツをプレーオフ常連に押し上げたことを考慮すれば、グリーンの言う通りカーメロが欠番になる資格は十分あるだろう。
NBAでは、欠番の選定などは各チームの裁量に任されており、同じ番号の欠番は1選手まで、という規定はない。ナゲッツで残した功績を鑑みれば、“カーメロの15番” と“ヨキッチの15番”、2人の欠番入りが見られるかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)
なお、NBAでは同日、カーメロの古巣であるナゲッツとレイカーズによるウエスタン・カンファレンス・ファイナルの第4戦が行なわれ、ナゲッツが球団史上初のNBAファイナル進出を決めた。
レイカーズとのシリーズで平均27.8点、14.5リバウンド、11.8アシストとオールラウンドな活躍を見せた大黒柱のニコラ・ヨキッチは、ウエスタン・カンファレンス・ファイナルMVPを満場一致で受賞。
昨季まで2年連続でシーズンMVPを受賞した28歳は、6月1日から始まるファイナルで、ナゲッツを創設56シーズン目(ABA時代を含む)で初のNBAチャンピオンへ導くことが期待されている。
1オン1を得意とした点取り屋のカーメロと、稀代の万能ビッグマンのヨキッチ。選手としてのタイプはまったく異なるが、両者はともにナゲッツで15番を着用したという縁がある。
カーメロがもし永久欠番になるなら、7年半在籍したナゲッツと、6年半プレーしたニックス(背番号7)が候補に挙がるのは間違いない。ただ、ナゲッツの場合は現エースのヨキッチが15番を着用中のため、若干複雑な状況にある。
ナゲッツはカーメロ引退発表後にSNSへ、「デンバーで数えきれないほどの思い出をありがとう。殿堂入りキャリアを送ったカーメロ・アンソニー、おめでとう」と投稿。在籍中にあげた通算1万3970得点、フィールドゴール成功4989本、フリースロー成功3582本はいずれも球団史上3位、さらに7度のプレーオフに導いたかつてのエースを称えた。
カーメロとヨキッチ、どちらも永久欠番に値するという状況に、チーム最年長36歳のジェフ・グリーンは『ESPN』のマーク・J・スピアーズ記者に対して私見を述べている。
「チームがカーメロとニコラのジャージーを両方とも永久欠番にしてくれるといいね。彼(カーメロ)がこのフランチャイズで果たしたこと、何よりメロは(ナゲッツを)再び有名にしてくれたんだから十分値するさ。僕はそれが本当に実現してくれることを望むよ」
今でこそ、ナゲッツはヨキッチを中心に5年連続でプレーオフに出場する強豪となったが、カーメロが入団する前年の02-03シーズンはリーグワーストタイの17勝65敗(勝率20.7%)と低迷し、1995年を最後に8年連続でプレーオフから遠ざかっていた。
そんな下位球団でエースを務め、ナゲッツをプレーオフ常連に押し上げたことを考慮すれば、グリーンの言う通りカーメロが欠番になる資格は十分あるだろう。
NBAでは、欠番の選定などは各チームの裁量に任されており、同じ番号の欠番は1選手まで、という規定はない。ナゲッツで残した功績を鑑みれば、“カーメロの15番” と“ヨキッチの15番”、2人の欠番入りが見られるかもしれない。
文●秋山裕之(フリーライター)