ちなみにMLB(メジャーリーグ)では、0勝3敗から奇跡の4連勝でシリーズを制したチームが存在する。その達成チームは奇しくも、セルティックスと同じボストンに本拠を置くレッドソックスだ。2004年のアメリカンリーグ・チャンピオンシップのシリーズで、ボストン・レッドソックスは0勝3敗からニューヨーク・ヤンキース相手に4連勝して、見事にワールドシリーズ進出を果たしたのである(その後、86年ぶりの優勝も達成)。
当時レッドソックスの一員だったケビン・ミラーは、運命の第4戦を迎える前に、地元メディア『The Boston Globe』の記者に対して「今日俺たちを勝たせるなよ」(Don't let us win today)という有名なフレーズを発していた。
そして今回、セルティックスが0勝3敗から2連勝を飾って迎えたカンファレンス決勝第6戦前にも、ミラーが当時の名フレーズをSNSで発し、同じボストンの姉妹チームを鼓舞していた。
するとこの試合前のシュートアラウンドでブラウンは、「コーチたちがそのことをロッカールームで話したんだ。そこで『可能だ』『このチームならやれるぞ』と言ってくれた。それで俺たちも信じるようになったんだ」と話していた。
「俺たちは信じている。このシリーズでは俺たちの方がいいチームなんだとね。これは俺たちが次のレベルへ達するために課せられた宿命なんだ。歴史は俺たち側についている。やり返さなきゃいけない」
敵地での第6戦はタフなゲームとなったものの、セルティックスはなんとか勝利してファイナル進出へ首の皮一枚つなげることに成功した。29日の第7戦では、大観衆がTDガーデンを埋め尽くし、割れんばかりの大歓声で選手たちをサポートしてくれることだろう。
“記録は破られるためにある”という言葉があるように、どんな記録もいつか誰かが塗り替える日が訪れる。セルティックスが0勝3敗からNBA史上初の大逆転劇を実現することができるか、ぜひともその行方を見届けていただきたい。
文●秋山裕之(フリーライター)
当時レッドソックスの一員だったケビン・ミラーは、運命の第4戦を迎える前に、地元メディア『The Boston Globe』の記者に対して「今日俺たちを勝たせるなよ」(Don't let us win today)という有名なフレーズを発していた。
そして今回、セルティックスが0勝3敗から2連勝を飾って迎えたカンファレンス決勝第6戦前にも、ミラーが当時の名フレーズをSNSで発し、同じボストンの姉妹チームを鼓舞していた。
するとこの試合前のシュートアラウンドでブラウンは、「コーチたちがそのことをロッカールームで話したんだ。そこで『可能だ』『このチームならやれるぞ』と言ってくれた。それで俺たちも信じるようになったんだ」と話していた。
「俺たちは信じている。このシリーズでは俺たちの方がいいチームなんだとね。これは俺たちが次のレベルへ達するために課せられた宿命なんだ。歴史は俺たち側についている。やり返さなきゃいけない」
敵地での第6戦はタフなゲームとなったものの、セルティックスはなんとか勝利してファイナル進出へ首の皮一枚つなげることに成功した。29日の第7戦では、大観衆がTDガーデンを埋め尽くし、割れんばかりの大歓声で選手たちをサポートしてくれることだろう。
“記録は破られるためにある”という言葉があるように、どんな記録もいつか誰かが塗り替える日が訪れる。セルティックスが0勝3敗からNBA史上初の大逆転劇を実現することができるか、ぜひともその行方を見届けていただきたい。
文●秋山裕之(フリーライター)
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