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NBA

八村塁がクリッパーズ戦で17得点、7リバウンド。6試合連続の2桁得点も“キャリアハイ”の更新はならずチームも敗退

秋山裕之

2019.12.09

第4クォーターにファウルを受けて左腕から落下。しかし直後のフリースローを2本決めるなど大事には至らなかった。(C)Getty Images

第4クォーターにファウルを受けて左腕から落下。しかし直後のフリースローを2本決めるなど大事には至らなかった。(C)Getty Images

 それでも、ビールとの2メンゲームから残り8分16秒にポンプフェイクでジョージを跳ばせ、1ドリブルで一気に入り込んで得点。ジョージのファウルを獲得し、フリースローも決めて3ポイントプレーを成功させる。

 同クォーター中盤には、トップ・オブ・ザ・キー付近でボールを持ち、チームメートにパスすると見せかけて左手でドライブしてリング下へ。ズバッツの前にショットをミスしたものの、これまでとは違うアプローチでクリッパーズに襲い掛かる。

 すると八村は、ジョージの4つ目のファウルを誘ってフリースロー2本を成功。その後もレイアップを決めて得点を伸ばしていく。

 このクォーター、守備では強靭なフットワークから自由自在にジャンパーを放つ“憧れの選手”であるレナードとマッチアップ。八村はレナードの動きに何とか食らい付き、ジャンパーを放たれても顔の前に手を伸ばしたり、リング下で粘るなど奮闘したものの、レナードは八村の好ディフェンスの上を行く決定力でねじ込んでみせた。

 強豪相手に勝利を奪うべく、ウィザーズは八村を第3クォーター残り約4分にベンチへ下げるも、残り1分42秒で再びコートへ戻し、第4クォーターもそのままコートに立ち続けた。
 
 最終クォーター残り8分52秒、八村はリング下で跳び上がってハレルのファウルをもらうも、激しいコンタクトを受けて左腕からコートに落下。左ヒジを抑えて立ち上がれなくなり、ヒヤッとさせる場面が。だがその後フリースローを2本きっちり決めると、同クォーター中盤にレイアップ、ワンハンドダンクをたたき込んでクリッパーズに応戦した。

 だが、クリッパーズはレナードの決定力に加えてハレルが爆発。ウィザーズの追い上げを断ち切るかのように、マヒンミを振り切って豪快なボースハンドダンク、リング下で鮮やかなフェイクを素早く繰り出して加点するパフォーマンスでリードを広げて、135-119で試合を制した。

 勝利したクリッパーズでは、レナードがゲームハイの34得点、11リバウンド、5アシスト、ジョージが27得点、6リバウンド、6アシスト、4スティールと両輪が大活躍。さらにハレルが20得点、5リバウンド、ウィリアムズが18得点、6アシストをマーク。

 一方のウィザーズは、6本の長距離砲を沈めたベルターンスがチームトップの25得点、ブラウンJr.が22得点、4アシスト。ビールが20得点、スミスが14得点、4アシストをあげた。

 八村は両チーム最多の37分24秒コートに立ち、6試合連続の2桁得点となる17得点、7リバウンド、4アシスト。フィールドゴール35.7%(5/14)、3ポイント0.0%(0/1)とショットミスが目立ったものの、自己最多となる7本のフリースロー(7/7)を決め切る正確さを見せた。

文●秋山裕之(フリーライター)
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