今夏にヒートはビッグマンのケビン・ラブと再契約を結び、ウイングのジョシュ・リチャードソン、センターのトーマス・ブライアントと契約。その一方で、ゲイブ・ヴィンセントがロサンゼルス・レイカーズへ、マックス・ストゥルースはクリーブランド・キャバリアーズへ移籍していった。

　ガードにはヒーロー、カイル・ラウリー、リチャードソン、ロビンソンこそいるものの、人員不足は顕著。チームはポートランド・トレイルブレイザーズにトレードを要求したデイミアン・リラードを獲得すべく、水面下で動いていると報じられており、ここからロスターが大幅に変わる可能性がある。

　キャリアで５度のトレードを味わってきたドラギッチはヒートの現状を把握しており、こうも語っていた。
  「今はただ待機している。マーケットではいろんなことが起きている。今ではみんなが、デイミアン・リラードがどんな決断をするのか待っているからね」

　ドラギッチは「いくつかのクラブと話はしている」と明かしたが、自身が望むのはヒート復帰だろう。ただ、現時点でリラードのトレード成立は長期戦になる様相となっており、10月のトレーニングキャンプまで長引くことも考えられる。

　はたして、スロベニアが誇るレジェンドは、今季どのチームのユニフォームを身にまとうことになるのか。その知らせが届くのは、まだ先のことになりそうだ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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