“ザ・ドリーム”は、オフェンスでは素早い身のこなしと変幻自在のフットワーク、柔らかいシュートタッチを駆使してペイントエリアやミッドレンジを支配してきた。なかでもフットワークと巧みなフェイクを織り交ぜた“ドリームシェイク”は抜群の効果を発揮し、名だたるビッグマンを翻弄した。

　キャリア10年目となった昨季。ヤニスは63試合の出場で平均31.1点、11.8リバウンド、5.7アシスト、フィールドゴール成功率55.3％と好成績を残し、直近50シーズンで初となる５年連続でオールNBA１stチームに満票で選ばれた選手となっている。
  　すでにリーグ内で確固たる地位を確立しているヤニスだが向上心は健在で、現状に満足すること決してない。オラジュワンからポストプレーや巧みなフットワークやフェイク、ブロックショットのコツを伝授されれば、さらにアンストッパブルな存在になれる可能性を秘めている。

　バックスは10月３日からトレーニングキャンプを行ない、８日からプレシーズンゲームがスタートする。すでにキャンプ開始まで１か月を切っているだけに、ヤニスは近日中にオラジュワンの指導を受けることになりそうだ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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