専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

開幕前から本領発揮の大器ウェンバンヤマ。長丁場のレギュラーシーズンも「健康状態にリスクがない限りプレーする」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.10.18

 とはいえ、コンディションを維持するために意図的に選手を休ませる“ロード・マネジメント”は近年のNBAで問題になっており、9月の理事会では、「全国放送の試合にスター選手を出場させること」といったいくつかの条項に反した球団には罰金が課せられることが承認された。

 ここで言う「スター選手」とは、過去3年にオールNBAチーム、あるいはオールスターに選出された選手。今季は26球団49選手が対象となっており、そこにはスパーズの選手は含まれていないが、ウェンバンヤマは紛れもなく、今季の注目プレーヤーの1人だ。

 時間をかけてルーキーをチームにフィットさせていくのがポポビッチHCのポリシーだが、デビュー年にして戦略上の最重要選手ともなり得るウェンバンヤマの場合は、状況が大きく異なる。
 
 何より、224㎝という規格外の体躯を持つ彼のコンディションを慎重にケアすることは、今季のスパーズにとって大きな課題だ。ウェンバンヤマ自身も長年一緒にやってきたフィジカルトレーナーをフランスから帯同させるなど、コンディション調整には人一倍神経を注いでいる。

「僕はバスケットボールが大好きだ。プレーできる状態なら絶対に試合を回避するようなことはない……(中略)健康上の理由で欠場する選手がいることは理解しているけれど、僕の健康状態にリスクがない限りはプレーするよ」と語っている言葉からは、周囲が懸念している“フィジカル問題”を払拭したい強い思いが感じられた。

 プレシーズンで最初の評価はクリアしたウェンバンヤマの本戦での活躍に、一層期待が高まっている。

文●小川由紀子

「金メダル以外の目標はない」ウェンバンヤマがパリ五輪に向けて決意。NBA1年目の理想のシナリオは「プレーオフ」<DUNKSHOOT>

逸材ウェンバンヤマは1年目から活躍可能?ドラフト1位選手の新人王獲得確率は29.7%も近年は減少傾向【2003年以降1位指名&受賞者一覧】

「夢が叶った」ドラフト1位指名のウェンバンヤマが歓喜の涙。名門復活に意欲「スパーズのジャージーを着るのが待ち遠しい」<DUNKSHOOT>
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号