「だって、せっかく彼ら（バレット、クイックリー）とプレーし始めてここまで一緒に戦い、固い絆で結ばれようと、彼らと一緒に成長しようとし始めていたところだった。だから誰かが（チームから）離れていくのはいつだってタフなんだ。特に優れた２人だからね」

　今月15日、２シーズンぶりにニックスへ復帰した38歳のギブソンは、バレットとクイックリーの退団は「心が張り裂けそうだ」と苦しい胸の内を明かしていた。
  「最悪だ。僕はあの２人がリーグ入りした時からずっといた。最高の若手たちだ。もうとにかくつらい。これがこのビジネスにおけるタフな部分のひとつだ。今朝彼らと会って話したから余計に辛いよ。

　あの２人はスペシャルな若手だった。彼らはニューヨークシティでうまくやっていたかもしれない。NBAではどんな時でも対処していかなきゃいけないんだ。もちろん、彼らの幸運を祈っている。僕は今もなお彼らの先輩だからね」

　ロスターにメスを入れて仕切り直しを図るニックスとラプターズ。同地区に所属する両チームの今後に注目が集まる。

文●秋山裕之（フリーライター）

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