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NBA

「1回戦負けにうんざりしていた」“壁”を突破したミッチェルがセルティックスとの次戦に闘志「さらに前へと進み続ける」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.05.06

 キャブズは第5戦から守護神ジャレット・アレンが肋骨負傷のため3試合連続で欠場するなか、エバン・モーブリーがペイントエリアで奮闘。エースのミッチェルも見事にギアを上げ、相手チームを打ち負かすこととなった。

 第7戦ではミッチェルのほか、ルバートが15得点、5リバウンド、4アシスト、ストゥルースが13得点、ダリアス・ガーランドが12得点、4アシスト、3スティール、モーブリーが11得点、16リバウンド、5ブロックをマーク。

 あと少しで昨季に続く2年連続のファーストラウンド敗退の窮地に陥っていたキャブズ。NBA入り後プレーオフへ毎年出場してきたミッチェルだが、これまで1回戦突破は2度のみで、3年連続の初戦敗退はプライドが許さなかったという。

「僕はファーストラウンドで敗れることにうんざりしていた。僕はものすごく一生懸命やっている。このチームもそう。僕としてはアタックモードに入ること…それがマインドセットだったんだ」
 
 この日の勝利はキャブズにとっても大きな意味を持つものとなった。このチームがプレーオフ1回戦を突破したのは2018年以来初。2016年にキャブズへ初優勝をもたらしたレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)の在籍時を除くと、なんと1993年以来初めてのことだった。

 7日からスタートするカンファレンス・セミファイナルの相手は、優勝候補のボストン・セルティックス。不利な様相は否定できないものの、チームを引っ張るリーダーはこう意気込んでいた。

「僕らはプレーオフへ出場して、ファーストラウンドを勝ち上がるためだけに作り上げてきたグループではない。このチームが僕をトレードで獲得したのは、ファーストラウンドのシリーズを制するためだけじゃなかった。そこから前へと進み続けることにあった」

 ミッチェル率いるキャブズが、カンファレンス・セミファイナルの舞台でセルティックス相手に互角に渡り合うことができるのか。両チームの攻防に注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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