そしてある日、ウエストの伝記執筆者、ジョナサン・コールマンからシーゲルに電話がかかってきた。その時コールマンから、「Mr.ウエストはNBAのシンボルであることを不快に思っている。それゆえ彼はあなたと話したがらないだろう」と通達されたそうだ。
2017年、『ESPN』のトーク番組『The Jump』にウエストが出演した際、番組ホストのレイチェル・ニコルスが、いつもの無邪気さを装いながらロゴに関する鋭い質問を投げかけ、その返答が話題を呼んだ。
「まず第一に、私はあのロゴが世に出てこなければ良かったと思っている。これまで何度も言ってきたが、もしあれが私であれば喜ばしいことだし、私であることはわかっている」
「私は自分が注目されるようなことをするのが好きではない。人から『あなたらしくない』と言われても、それは仕方のないことだ」
「もし彼ら(NBA)が、(ロゴを他の選手に)変えたいのなら、私は変えてほしいと思う。(ニコルスが驚いた様子で『本当に変えてほしいのですか?』と言葉を挟むと)そう思ってるよ」
ウエストはその数年前、2015年に行なった『HUFFPOST』とのインタビューでは、「将来、あなた以外に誰かのロゴを見てみたい?」という質問に対し、次のように答えている。
「レイカーじゃないので言いたくないが、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)だ。彼は私がこれまで見てきたなかで、最も偉大な選手だよ」。
■コビーの墜落事故死後に突如、ロゴの変更運動がスタート
NBAのロゴが再び話題に上がったのは、2020年1月のことだった。コビー・ブライアント(元レイカーズ)のヘリコプター墜落事故死というショッキングな出来事が発生したその日、ラッパーのブージー・バッダスがNBAに向けて、「ロゴをウエストからコビーに変えろ、それが唯一の正しいことだ」と語りかけるメッセージ動画をインスタグラムに投稿。元NBA選手のジャマール・クロフォード(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)らがそれに賛同し、Twitter(現X)に「コビーが新たなNBAロゴにならなければならない」と書き込んだ。
すると、世界最大のオンライン署名サイト『Change.org』にすぐさま署名ページが設けられ、事故翌日の夜までに200万通もの署名が集まった。スヌープ・ドッグやアッシャー、ジャスティン・ビーバーといった大物有名人も賛同の意を示し、2021年8月時点で320万通までその数を伸ばしていた。
2017年、『ESPN』のトーク番組『The Jump』にウエストが出演した際、番組ホストのレイチェル・ニコルスが、いつもの無邪気さを装いながらロゴに関する鋭い質問を投げかけ、その返答が話題を呼んだ。
「まず第一に、私はあのロゴが世に出てこなければ良かったと思っている。これまで何度も言ってきたが、もしあれが私であれば喜ばしいことだし、私であることはわかっている」
「私は自分が注目されるようなことをするのが好きではない。人から『あなたらしくない』と言われても、それは仕方のないことだ」
「もし彼ら(NBA)が、(ロゴを他の選手に)変えたいのなら、私は変えてほしいと思う。(ニコルスが驚いた様子で『本当に変えてほしいのですか?』と言葉を挟むと)そう思ってるよ」
ウエストはその数年前、2015年に行なった『HUFFPOST』とのインタビューでは、「将来、あなた以外に誰かのロゴを見てみたい?」という質問に対し、次のように答えている。
「レイカーじゃないので言いたくないが、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)だ。彼は私がこれまで見てきたなかで、最も偉大な選手だよ」。
■コビーの墜落事故死後に突如、ロゴの変更運動がスタート
NBAのロゴが再び話題に上がったのは、2020年1月のことだった。コビー・ブライアント(元レイカーズ)のヘリコプター墜落事故死というショッキングな出来事が発生したその日、ラッパーのブージー・バッダスがNBAに向けて、「ロゴをウエストからコビーに変えろ、それが唯一の正しいことだ」と語りかけるメッセージ動画をインスタグラムに投稿。元NBA選手のジャマール・クロフォード(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)らがそれに賛同し、Twitter(現X)に「コビーが新たなNBAロゴにならなければならない」と書き込んだ。
すると、世界最大のオンライン署名サイト『Change.org』にすぐさま署名ページが設けられ、事故翌日の夜までに200万通もの署名が集まった。スヌープ・ドッグやアッシャー、ジャスティン・ビーバーといった大物有名人も賛同の意を示し、2021年8月時点で320万通までその数を伸ばしていた。
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