しかし、近年は３ポイントを決められるだけでなく、プレーメーキングもこなせる選手が増加。221㎝・107㎏のウェンバンヤマは240㎝と言われるウイングスパンを誇るほか、プルアップで３ポイントを決め切るシュート力があり、豊富な運動量と腕の長さでどのエリアからも相手のショットをブロックすることができる。

　そして211㎝・129㎏のヨキッチはリバウンド、プレーメーキングの３拍子揃ったオールラウンダーであり、過去４シーズンで３度もMVPを受賞している現役最高のプレーヤーだ。
  　アデトクンボはウェンバンヤマとヨキッチを指差して「（現代だと）僕は彼（ウェンバンヤマ）と対戦しないといけない。彼（ヨキッチ）ともね。今のリーグでは彼らと渡り合わないといけないんだ」と“GM”へ力説していた。

　フィジカルコンタクト全盛の1990年代と現代のバスケットボールは別物と見ることもできるが、ウェンバンヤマやヨキッチのようなタイプのビッグマンは当時のNBAにいなかったこともあり、バークレーも「そうだな」と理解を示していた。

文●秋山裕之（フリーライター）

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