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NBA

「自分の力をすべて出し切れたことを誇りに思う」ウェンバンヤマが“真剣勝負”を挑んだ初のオールスターを回想<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.02.18

オールスターデビューとなったウェンバンヤマは2試合で計17得点、7リバウンドの活躍を見せた。(C)Getty Images

オールスターデビューとなったウェンバンヤマは2試合で計17得点、7リバウンドの活躍を見せた。(C)Getty Images

 ヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)は2月14日から16日にサンフランシスコで開催された今年のNBAオールスターゲームを満喫したようだ。

 インディアナポリスで行なわれた昨年の大会にはライジングスターに出場していたが、本戦のメンバーに選ばれたのは今年が初めて。大会前の会見では、「今回は本当にこのイベントの中心にいる感じがする。とても嬉しいよ」と語り、同時に「ここには友達を作りにきたわけじゃない」と、真剣勝負で挑む覚悟を語っていた。

 大ベテランのクリス・ポールと出場したスキルズチャレンジでは、時短のためにシュートを打たずにボール放る奇策が反則と見なされて失格となったが、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)やカール・アンソニー・タウンズ(ニューヨーク・ニックス)、パスカル・シアカム(インディアナ・ペイサーズ)、トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)らとともにチーム・チャックの一員として戦った本戦では、準決勝でケニー・スミス率いるチーム・ケニーに41-32で勝利。
 
 その後ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ジェームズ・ハーデン(ロサンゼルス・クリッパーズ)、ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)、ジェイソン・テイタム(ボルトン・セルティックス)らが集結したチーム・シャックに25-41で敗れて優勝とはならなかった。

 それでもこのファイナルでは、7分の出場ながら11得点をマークする活躍。デュラントのシュートをブロックした直後に3ポイントを決めるなど、コートの両サイドで”真剣勝負”を誓った通りのパフォーマンスを披露した。

 球宴後にウェンビーは、「本当にいい思い出だ。オールスターに選ばれたことをとても誇りに思うし、コート上で自分の持てる力をすべて出し切れたことを誇りに思う。経験豊富で、才能にあふれた選手たちに囲まれているのを感じた。彼らと一緒にコートに立てたのがとても嬉しい」と充実のコメント。

 また、このウィークエンドの一番の思い出を記者から聞かれると、オールスターゲーム(本戦)ととともに、チームメイトのステフォン・キャッスルが出場したスラムダンク・コンテストを挙げ、「彼の出番の時は緊張してドキドキしたよ(笑)。 優勝してもおかしくないパフォーマンスだったと思う」と先輩の風格を漂わせていた。

 ルーキーのキャッスルから見るとウェンバンヤマは先輩にあたるが、まだキャリア2年目の21歳。スパーズが誇る若きエースは、この先オールスターメンバーの常連になるだろう。

文●小川由紀子

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