そのため、６位以内でレギュラーシーズンを終えてプレーオフへストレートインするには、１試合も落とせない状況が続く。カリー、グリーンにバトラーを加えたベテランスター３人衆の経験は申し分ないものの、シクサーズ戦後にNBAファイナルまで勝ち進めるかと聞かれたスティーブ・カーHC（ヘッドコーチ）は、こう切り返していた。

「我々はプレーオフへ出場したい。プレーオフだ。君はファイナルのことについて話しているのか？今の我々はプレーオフへ駒を進めたいんだ。ファイナルについて話すのはやめてくれ」
  　バトラー獲得によって息を吹き返したウォリアーズ。だが、カーHCは過去６度のファイナル進出、４度のリーグ制覇を成し遂げたからこそ、まずはプレーオフに辿り着くことがどれだけ困難かということを、身をもって痛感しているのだろう。

文●秋山裕之（フリーライター）

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