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NBA

残り3.9秒、3点差からの劇的4点プレー!勝利に導いたハリバートン「夢見ていたこと」、痛恨ファウルのヤニスは「あれ以上は何もできない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.03.13

 米スポーツ専門局『ESPN』によると、プレー・バイ・プレー(試合状況の全記録)が導入された1997-98シーズン以降、レギュラーシーズンにおいて試合時間残り10秒を切って3点差を追うチームが4ポイントプレーを成功させたのは、これで5度目とのこと。それだけレアなシーンをホームで披露したとあって、会場が大いに盛り上がったことは言うまでもない。

 この惜敗でバックスは3連敗。痛恨のファウルをしてしまったアデトクンボは「自分たちの中で誤解があったんだと思う。彼がコーナーへ行って信じられないショットを決めてしまった。彼を称えるべきだ」とコメント。ファウル直後には納得がいかないジェスチャーを見せていたが、冷静に最後のプレーを振り返った。

「あのプレーでできることは他に何もない。リプレーで見たら、あれはファウルだった。(あの場面では)一歩後退して打たせるか、できるだけ近づいてタフショットへ仕向けるか。今思えば、僕は離れるべきだった。もし彼が決めても延長戦があったんだからね。しかしディフェンスの面で言えば、あれ以上は何もできない」
 
 勝利したペイサーズはパスカル・シアカムがゲームハイの25得点に12リバウンド、5アシスト、ベネディクト・マサリンが17得点、マイルズ・ターナーが13得点、6リバウンド、2ブロック、ネムハードとTJ・マッコネルが各12得点をマーク。腰の負傷のため過去3試合を欠場していたハリバートンは、復帰戦で14得点、10アシストのダブルダブルで勝利に貢献した。

 オールスターブレイク後、6勝5敗と波に乗り切れていないペイサーズだが、ハリバートンが出場した8戦は6勝2敗の好成績。昨季のアシスト王は球宴後に調子を上げており、その8試合で平均22.6点、2.50スティール、リーグベストの11.8アシストに加え、フィールドゴール成功率58.0%、3ポイント成功率52.5%(平均4.0本成功)、フリースロー成功率100%と絶好調だ。

 現地12日時点で、イースタン・カンファレンスはバックスとペイサーズがいずれも36勝28敗(勝率56.3%)で同率4位。6位のデトロイト・ピストンズ(37勝29敗/勝率56.1%)も合わせて3チームがゲーム差なしで並んでいる。

 ペイサーズにとっては、今季バックスに1勝2敗で負け越しているだけに、3日後(現地15日)に控える最後の直接対決も制して五分に持ち込みたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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