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NBA

自身4度目のプレーオフに臨む八村塁が意気込み!ドンチッチとの共存の鍵は「我慢強くいること」<DUNKSHOOT>

永塚和志

2025.04.18

「僕たちはセンターのポジションに大きな選手は少ないかもしれません。ですが(その他のポジションの選手たちは)高さはあるのでスイッチなども使いながら相手を守ることはできると思います。僕としては問題はないと思っています」

 ジャクソン・ヘイズ以外に真のセンターが不在のレイカーズにおいて、八村が同ポジションでプレーをする時間帯も増えており、米メディア『ESPN』などは八村の役割の大きさを報じている。

 今シーズンのレイカーズにおいて最大の話題はやはりドンチッチの加入だ。質問はドンチッチの独創的なプレーぶりに対してどのように対応する意識を持っているかにも及んだが、八村は「我慢強くいること」が肝要であるとした。

「彼は(コート上で起きていることの)すべてが見えています。正しいポジションにいて、正しいスペーシングを取ること。これが鍵かなと思っています。なぜかというと、以前の僕は中に切れ込むことが多かった。ですが彼はノールックパスなどをしてきたりもしますから、彼がボールを持っている時は動きをよく見ながら、パスが来るのかどうかを見極めねばなりません。なので我慢強くいて、スペーシングを意識することが鍵だと思います」
 
 レイカーズは過去2年、プレーイン・トーナメントからポストシーズンに入っているが、現在のチームの状態の良さからか、この日の八村の様子や言葉の発し方は活力に満ちているように見えた。

 スペインの記者からの質問の際には「コモエスタス(調子はどうだい?)」と笑顔で応じた八村。同記者からは日本発の大人気漫画『スラムダンク』について聞かれ、同作品に登場するビッグマン、赤木剛憲と自身を重ね合わせていたと語った。

 今シーズンの八村は59試合(先発57試合)に出場し、キャリアハイとなる平均31.7分の出場時間で13.1点、5.0リバウンドを記録。3ポイントシュートは41.3%と高確率で決めている。

 プレーオフにはワシントン・ウィザーズ時代(2021年)を含め、通算26試合に出場し、平均11.8点、4.3リバウンド。3ポイント成功率は48.5%の高い数値を残している。

 ロサンゼルスという巨大マーケットに拠点を置き、過去17度のNBA優勝を誇る名門チームは、言わずもがな今年のプレーオフでもファンから大きな注目を集めることとなる。良いプレーをすれば「大きな称賛を与えられる」と話す八村だが、「勝たなければいけないというプレッシャーはあります。ウィザーズの時はそんな感じじゃなかった」と、レイカーズのユニフォームを着てコートに立つことの価値についても言及した。

文●永塚和志
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