「気づけば同点に追いつき、そして逆転していた。コビーには、『お前が自由にプレーしてるのはわかってる。でも、いつでもパスしたくなったら、俺はここにいるぞ』って言い続けたよ。最後のプレーでは、コビーが（スコッティ）ピッペンをかわす直前にアイコンタクトをして、俺が手を上げると、彼はトップ・オブ・ザ・キーでピッペンを抜いたんだ」と伝説のビッグマンは続けた。

　残り41秒にコビーのロブパスからシャックが決めたアリウープが決定打となり、チームは89－84で逆転勝利。1991年以来となるNBAファイナル進出を決めた。
  「あれが俺たちの支配的な時代が始まった瞬間だった。でも同時に、それはレイカーズの３連覇の始まりであり、俺とコビーがNBA史上もっとも謎に包まれ、もっとも議論され、そしてもっとも支配的だったコンビであることを証明した瞬間でもあったんだ」

　レイカーズはファイナルでインディアナ・ペイサーズを破り、01、02年もタイトルを勝ち取り３連覇を達成。シャックは３年連続でファイナルMVPに輝いた。

　この逆転劇は、シャックのキャリアを大きく変えるきっかけとなった、生涯忘れられない一戦だった。

構成●ダンクシュート編集部

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