ハーテンスタインは、ミネソタ・ティンバーウルブズと対戦したカンファレンス・ファイナル後に、自分のこれまでの歩みを振り返る時間を得たという。

「少しだけ立ち止まって、妻といろいろ話しながら、GリーグのファイナルでプレーしてMVPを獲得した時、自分はどんな感じだっただろう、といったことを思い返したんだ。すべてはそこから始まって、今自分はここにいる。スターターになり、重要な役割を任されるようにもなった。本当にありがたいことだよ」

　18－19シーズンのGリーグファイナル、バイパーズがロングアイランド・ネッツ（ブルックリン・ネッツ傘下）を127－116で下して優勝した試合で、ハーテンスタインは３ポイント８本を含むゲームハイの33得点に13リバウンド、２ブロックという獅子奮迅の働きを見せ、ファイナルMVPにも選ばれた。
  　それから６年、27歳となったハーテンスタインは、リーグ最高勝率を残したサンダーで先発を務めるほどの選手に成長を遂げた。

　チームは６月16日に行なわれたファイナル第５戦に120－109で勝利し、シリーズ３勝目をあげた。ハーテンスタインはドイツ人選手として、ダーク・ノビツキー（元ダラス・マーベリックス）に次ぐ２人目のNBAチャンピオンとなるまで、あと１勝と迫っている。

文●小川由紀子

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