それでもハリバートンは、第６戦でコートに立つことを強く望む。

「メディカルスタッフのこと、それにこの組織が正しい決断を下してくれると信じている。これまでの自分のキャリアの中で、彼らは僕の身体を信頼してくれたことがたくさんあった。僕はプレーしたい。それがプランだ」

　ここまでのファイナル５試合で、ハリバートンは平均15.0点、6.2リバウンド、7.2アシスト、1.2スティールにフィールドゴール成功率45.3％を記録。他のシリーズに比べると数字は落としているが、ペイサーズにとっては替えの効かない存在であることは間違いない。
  　昨年のカンファレンス・ファイナル途中、ハリバートンがハムストリング負傷で戦線離脱した際、ペイサーズはSGのベン・シェパードを先発起用していた。ただ、明日の試合にハリバートンが出場できない場合は、控えPGのマッコネルを起用することが予想される。

　33歳のベテランは、シリーズ平均18.0分のプレータイムで11.2点、4.2アシスト、2.0スティールに加え、フィールドゴール成功率54.8％、３ポイント成功率60.0％とショットも好調。ボールを託せるPGが入ることで、セカンドハンドラーのアンドリュー・ネムハードがシェイ・ギルジャス・アレキサンダーへのディフェンスに集中できる点も大きい。

　はたして、勢いに乗るサンダー相手にペイサーズはホームで意地を見せ、３勝３敗の逆王手をかけることができるか。ハリバートンの出場の有無に限らず、ロスター全員のステップアップが求められる。

文●秋山裕之（フリーライター）

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