また、ネッツ時代と2021年の東京オリンピックのアメリカ代表で共演してきたイーメイ・ユドカHC（ヘッドコーチ）はこう語っていた。

「私はこれまでケビンと対戦し、コーチングもしてきた。彼ならヒューストンで我々が築き上げたチームにフィットする、競争を好むタイプの選手だと確信している。彼のスキルレベルとバスケットボールへの愛、そして技術向上のために費やしてきた献身が、彼の世代で最もリスペクトされる選手の１人にさせた。私とコーチングスタッフは、これから彼と一緒にやっていくことを楽しみにしている」

　ロケッツはデュラント、カペラ、フィニー・スミスの獲得に加え、センターのスティーブン・アダムズ、ガードのフレッド・ヴァンブリートと再契約を結び、ジェフ・グリーン、アーロン・ホリデー、ジェイショーン・テイトとも再契約を結んでチームへ呼び戻した。
  　今回のトレードでドラフト指名権を５本放出したとはいえ、アルペレン・シェングン、アメン・トンプソン、ジャバリ・スミスJr.、タリ・イーソン、リード・シェパードという20代前半のヤングコアをキープしていることから、デュラントをはじめとするベテラン陣とともに覇権争いへ参戦するだけでなく、中長期的に見ても常勝チームを形成可能なロスターとなった。

　現時点で今季の頂点に立つことができるかは誰にもわからないとはいえ、ロケッツが昨季王者オクラホマシティ・サンダーや上位チーム陣にとって強力なライバルになることは確実だろう。

文●秋山裕之（フリーライター）

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