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NBA

“カレッジ界のトップスター”に突き付けられた厳しい現実。欧州での挑戦を糧に、再度NBAのコートに立てるか?

小川由紀子

2020.03.18

「NBAにはまだやり残したことがある」と話したフレデッテ。昨年3月にはサンズとの2年契約にこぎつけたが…。(C)Getty Images

「NBAにはまだやり残したことがある」と話したフレデッテ。昨年3月にはサンズとの2年契約にこぎつけたが…。(C)Getty Images

 しかし一方で、ディフェンスでは計算できず、ポイントガードとしては敏捷性やスピース、パスセンスに劣り、188㎝というサイズ的にシューティングガードとしては小柄すぎる、という課題は常に指摘された。

 小学生の頃から、自分がNBAの選手になることを疑っていなかったというジマーが、初めてでぶち当たった「現実」という壁。

 行き詰まった彼が選んだのは、新天地、中国リーグだった。

 2016年に加入した上海シャークスでは、1年目から大量得点を重ね、シーズン平均37点と大暴れ。2度のオーバータイムに及んだ試合では驚異の75得点をマークすると、ファンは彼を、誰も近づけない頂点にいる、という敬意をこめて『The Lonely Master』と呼んだ。

 中国リーグでの体験をジマーはこう表現している。

「中国人選手のファウルはほとんどコールされない。だからかなり手厳しいチャージにも遭う。しかし僕のような選手は得点力を期待されて雇われているから、何がなんでもシュートを決めなくてはならない。でなければ、さっさとお払い箱、という厳しい世界だ」

 まるで、毎試合が賭け試合のような緊張感。
 
 しかしその中でジマーは中国リーグの歴代最多得点をマークすると、失いかけていた自信が戻ってくるのを実感していた。

 2016年のプレシーズンにはヒューストン・ロケッツのホームコートでジェームズ・ハーデンらと対戦し、試合には大敗したが、ジマーはゲームハイの33得点をあげている。

「NBAにはまだやり残したことがある。このシーズンが終わったら、またNBAに挑戦したい。そして今回こそは成功したい。いまはプレーの感触もすごくいい。今回チャンスを得たらうまくやれる気がする。レギュラーシーズンのロースターに残りたいんだ」

 その思惑通り、上海シャークスとの契約終了後の2019年3月、30を迎えたジマーはフェニックス・サンズと2年契約にこぎつけた。

 ところが、出場した6試合では、平均10分ほどのプレータイムしか与えられず平均3.7点と、中国へ行く前と状況はまったく変わらず。サンズは2年目の契約更新を行使しなかった。

 そして夏、ゴールデンステイト・ウォリアーズでサマーリーグに参戦するジマーの姿があったが、間もなくして、ユーロリーグ優勝6回を誇るギリシャの強豪、パナシナイコスと契約したことが発表された。
 
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