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NBA

黄金時代の仲間とともに古巣キングス再興へ。2000年代を代表する名シューター、ストヤコビッチの第2のキャリアに迫る

小川由紀子

2020.04.06

セルビア代表の後輩であるボグダノビッチ(中央左)やビエリツァ(中央右)ら、若手の成長を見るのが大きな楽しみだと語る。(C)Getty Images

セルビア代表の後輩であるボグダノビッチ(中央左)やビエリツァ(中央右)ら、若手の成長を見るのが大きな楽しみだと語る。(C)Getty Images

 古巣で現場に復帰した現在は、現役時代とはまったく異なる役割に悪戦苦闘しつつも、充実した日々を送っている。

「選手時代はコート上で戦うことがメインで、そこでコントロールするのは自分自身。責任は軽かった。しかしマネジメント側は、いろいろな要素をすべて取りまとめて、選手やコーチが最高の仕事ができるような環境を整えることが使命だ。そしてそれは大きなチャレンジでもある」

 一方で、選手時代には感じることのなかった喜びも体験している。

「若い選手が才能を発揮して、注目を集めるようになるのを見るのは本当に嬉しい。実際、彼ら若手からは驚かされることが多い。自分の素質を発揮する以外にも、チームとしてプレーすることや、ビッグマッチをどう勝ち切るかなど学ぶことは多々あるが、5~7試合ごとのスパンで成長が見られるんだ。チーム全体としてはあまり変化がないような時でも、個人個人には確実に成長がある。大きな手応えを感じるよ」
 
 現在、ペジャが重点的に取り組んでいるのは、より広く、世界中からタレントを集めることだ。自身も、セルビアでプレーしていた当時は先輩のディバッツが活躍する姿を見て、NBAでプレーすることは夢物語ではないと感じることができた。そして、現在マーベリックスで活躍するラトビア出身のクリスタプス・ポルジンギスが、「ペジャのような選手がヨーロッパ人選手の道を切り開いてくれた」と話すように、彼自身も先駆者の1人になった。

 現在のチームにもセルビア代表のボグダン・ボグダノビッチとネマニャ・ビエリツァが所属しているが、元来キングスには、フランス(タリク・アブドゥル・ワハド)、トルコ(ヒドゥ・ターコルー)、イスラエル(オムリ・カスピ)など、欧州の選手がNBAに足を踏み入れる土壌となってきた歴史がある。セルビアやギリシャなど、ヨーロッパのバスケ強豪国に強力なコネクションを持つペジャは、今後インターナショナルスカウトにさらに力を注いでいくつもりだ。
 
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