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NBA

レイカーズの「歴代ベスト5」を選定!ガード陣は各年代のエース。シャック&ジャバーでツインタワーを形成

出野哲也

2020.05.25

マジック(左)とジャバー(右)は80年代に一世を風靡した“ショータイムバスケット”のメインキャスト。チームは彼らを軸に10年間で5度の優勝を成し遂げた。(C)Getty Images

マジック(左)とジャバー(右)は80年代に一世を風靡した“ショータイムバスケット”のメインキャスト。チームは彼らを軸に10年間で5度の優勝を成し遂げた。(C)Getty Images

【センター】
シャキール・オニール

1972年3月6日生。216cm・147kg。
在籍期間:8シーズン(1996~2004年)
成績:514試合、平均27.0、11.8リバウンド、3.1アシスト

 純粋なパワーフォワードであれば、コビーの相棒として2度の優勝に貢献した“スペインの至宝”パウ・ガソル(08~14)を選出すべきかもしれない。だがレイカーズは、ジョージ・マイカン(49~56)以降数々の名センターが輩出したチームなので、センター2人でツインタワーを形成することにした。シャックがレギュラーシーズンMVPを一度しか受賞していないのは、全盛期の支配力を考えれば信じがたい。ただしファイナルMVPには2000年から3年連続で選ばれている。正直、ファイナルで当たった3チーム――インディアナ・ペイサーズ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ、ニュージャージー(現ブルックリン)・ネッツ――は、当時のレイカーズの力量からすれば、倒すのはそう難しくなかった。それでもなお、この期間のファイナル合計15試合で平均35.9点、15.2リバウンド、2.9ブロック、フィールドゴール成功率59.5%は驚異的と言うほかない。

 NBCなどでスタッツ部門を担当していたエリオット・カーブは、04年の著書でシャックこそ史上最高の選手だと強調している。さすがにそれほど賛同は得なかったが、そう思いたくなるくらい2000年代前半の怪物ぶりは凄かった。レイカーズでの出場試合数514はチーム史上10位以内に入らなくても、この男をフランチャイズのトップ5からは外せない。
 
 【センター】
カリーム・アブドゥル・ジャバー

1947年4月16日生。218cm・104kg。
在籍期間:14シーズン(1975~89年)
成績:1093試合、平均22.1点、9.4リバウンド、3.3アシスト

 1983-84シーズンにレイカーズの先輩ウィルト・チェンバレンを抜いて以来、ジャバーは通算得点リストの1位に座り続けている。3年後にはレイカーズの後輩レブロンに抜かれるかもしれないし、そうはならないかもしれない。これまでジョーダン、カール・マローン、コビーがその座を脅かすと思われたが、誰も抜けなかったからだ。

 プロ入りして最初の6年間はミルウォーキー・バックスに所属し、その間MVP3回。75-76シーズンに4対2のトレードでレイカーズに移り、さらに3度追加した。通算6回の受賞記録もまた誰にも破られていない。得点王は意外にもバックス時代の2度だけだが、ディフェンス不可能と言われた必殺技スカイフックでひたすら得点を積み重ね続けた。レイカーズで経験した5度の優勝は、全部マジックの加入後。“ショータイム”の主役ではなかったにせよ、脇役と呼ぶには大きすぎる存在だった。

文●出野哲也

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