■チャンピオンシップ獲得に向けた戦い方
レイカーズはシーズン中断の時点で、49勝14敗とウエスタン・カンファレンス首位を快走。思わぬ形で中断を余儀なくされたが、ハンディは「大きく戦術が変わるということは無い」という。「対戦相手に合わせて対策は練っていくが、我々にとっては自分たちのペースで試合展開を進められることが重要で、常に先手を取ることで勝利を目指す。コーチ陣から選手へリクエストしているのは、バスケットボールIQの高い試合をしたいということだ」とし、今季の“好調の理由”とも言える具体例を語ってくれた。
「本当に初歩的な話をすれば、私が選手に1on1のドリルを指導する時、自分以外の味方4人、敵5人がどこにどのようにポジショニングをしているかが見えていなければ、コートに立つには十分ではないと教える。レブロンですら試合をこなしていくなかで、自分の得点能力に頼って、コートビジョンよりもゴールを見てしまうことに集中しすぎてしまう。そこを相手ディフェンスに気付かれればトラップを仕掛けられて、ミスにつながってしまう。そういう部分を選手に伝えながら微調整を続けていけば、試合を重ねるごとに選手もチームも成長していくんだ」。
■レイカーズ以外で注目しているチーム、選手は?
最後に、自チーム以外での注目チーム、選手を問うと、ハンディからは2人の名が挙がった。「ファイナルを想定すればバックスのアデトクンボ、カンファレンス・ファイナルではクリッパーズのレナードだ。私たちは彼らのプレーを本当にリスペクトしている。もちろん若い頃から飛躍する伸びしろがあったが、ここまで来るための彼らのバスケットボールへの取り組みは尊敬に値する」と賞賛し、さらに続ける。
「口で言うのは簡単だが、今のNBAのオールスタークラスの選手たちのスキル、精神力、勝利へのこだわりは本当にずば抜けて凄い。キャリア5、6年まではバスケ漬けの日々を送り、そして中堅選手へと成長し、結果を求められる選手へと進化していく。
レイカーズではレブロンという偉大なリーダーがチームをまとめているが、アデトクンボは弱冠25歳でその大役を任され、レナードも風格的にはレブロンクラスだがまだ28歳と若く、クリッパーズに移籍して1年目で優勝を勝ち取る使命を託されている。アデトクンボもレナードも、もちろんレブロンも、そういう大役を背負いながらもそれをポジティブに受け止めて、自分たちには絶対成し遂げられるんだという自信と、その裏付けとなる努力を惜しまない」。
そして最後の言葉には、再開を待ちきれない彼の想いが込められていた。
「優勝できるチームは1チームしかないということに、どの選手たちもアドレナリンが高まるものだ。もちろんコーチ陣もね」。
文●北舘洋一郎
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レイカーズはシーズン中断の時点で、49勝14敗とウエスタン・カンファレンス首位を快走。思わぬ形で中断を余儀なくされたが、ハンディは「大きく戦術が変わるということは無い」という。「対戦相手に合わせて対策は練っていくが、我々にとっては自分たちのペースで試合展開を進められることが重要で、常に先手を取ることで勝利を目指す。コーチ陣から選手へリクエストしているのは、バスケットボールIQの高い試合をしたいということだ」とし、今季の“好調の理由”とも言える具体例を語ってくれた。
「本当に初歩的な話をすれば、私が選手に1on1のドリルを指導する時、自分以外の味方4人、敵5人がどこにどのようにポジショニングをしているかが見えていなければ、コートに立つには十分ではないと教える。レブロンですら試合をこなしていくなかで、自分の得点能力に頼って、コートビジョンよりもゴールを見てしまうことに集中しすぎてしまう。そこを相手ディフェンスに気付かれればトラップを仕掛けられて、ミスにつながってしまう。そういう部分を選手に伝えながら微調整を続けていけば、試合を重ねるごとに選手もチームも成長していくんだ」。
■レイカーズ以外で注目しているチーム、選手は?
最後に、自チーム以外での注目チーム、選手を問うと、ハンディからは2人の名が挙がった。「ファイナルを想定すればバックスのアデトクンボ、カンファレンス・ファイナルではクリッパーズのレナードだ。私たちは彼らのプレーを本当にリスペクトしている。もちろん若い頃から飛躍する伸びしろがあったが、ここまで来るための彼らのバスケットボールへの取り組みは尊敬に値する」と賞賛し、さらに続ける。
「口で言うのは簡単だが、今のNBAのオールスタークラスの選手たちのスキル、精神力、勝利へのこだわりは本当にずば抜けて凄い。キャリア5、6年まではバスケ漬けの日々を送り、そして中堅選手へと成長し、結果を求められる選手へと進化していく。
レイカーズではレブロンという偉大なリーダーがチームをまとめているが、アデトクンボは弱冠25歳でその大役を任され、レナードも風格的にはレブロンクラスだがまだ28歳と若く、クリッパーズに移籍して1年目で優勝を勝ち取る使命を託されている。アデトクンボもレナードも、もちろんレブロンも、そういう大役を背負いながらもそれをポジティブに受け止めて、自分たちには絶対成し遂げられるんだという自信と、その裏付けとなる努力を惜しまない」。
そして最後の言葉には、再開を待ちきれない彼の想いが込められていた。
「優勝できるチームは1チームしかないということに、どの選手たちもアドレナリンが高まるものだ。もちろんコーチ陣もね」。
文●北舘洋一郎
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