専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

“首絞め事件”による転落からニックスでの栄光、そして終焉。波乱に満ちたスプリーウェルのキャリア【NBAレジェンド列伝・後編】

出野哲也

2020.07.07

 2003年7月にはミネソタ・ティンバーウルブズへ移籍し、ケビン・ガーネット、サム・キャセールとともに、チームを球団史上初のカンファレンス決勝へと導く。ところが、オフに提示された延長契約の条件を不服とし「正当な対価を払わないチームのために尽くすつもりはない」と公言。2004−05シーズンには気のないプレーに終始して顰蹙を買った。

 シーズン終了後にいくつかの球団から誘われたが、もはや彼の情熱は尽きていたようだ。結局どことも契約することはなく、後味の悪さを残したままNBA生活は終焉を迎えた。
 
 スプリーウェルはいつでも心の内に、満たされない不満を抱えていたように思える。それは時として熱く燃え上がりすぎ、災厄を呼び込んだ一方で、目を見張るようなパフォーマンスの源泉ともなっていた。もし彼が自らを制御する術を知ってさえいたなら、真にレジェンドと呼びうる選手になっていたのかもしれない。

文●出野哲也

※『ダンクシュート』2012年2月号掲載原稿に加筆・修正。

【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!

DAZNなら「プロ野球」「Jリーグ」「CL」「F1」「WTAツアー」が見放題!充実のコンテンツを確認できる1か月無料体験はこちらから

NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号