ペイサーズのヘッドコーチ、ラリー・ブラウンも「別のチームのコーチだった時は、レジーをとんでもない奴だと思っていたが、今ではまともな男だとわかったよ。まあ、できれば黙ってプレーしてほしいとは思うが」と話していたほか、さらにこうも付け加えていた。
「信じられないかもしれないが、レジーは自分に自信を持てない人間なんだ。NBAでプレーしていることを当然だとは受け止めていないんだよ」
これこそが、ミラーが一流選手になった真の理由だ。少しくらい実績を残しただけで慢心し、技術を磨くことを怠り始める選手が多いなか、彼は自らの到達しうる限界点をわずかでも上げるべく、研鑽を惜しまなかった。生まれつきの障害に苦しんだ経験を持つ彼にとって、当然のことなど存在しないのだろう。トラッシュトークも、そうした一面を見せないための手段だったのかもしれない。(後編に続く)
文●出野哲也
※『ダンクシュート』2008年7月号掲載原稿に加筆・修正。
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
「信じられないかもしれないが、レジーは自分に自信を持てない人間なんだ。NBAでプレーしていることを当然だとは受け止めていないんだよ」
これこそが、ミラーが一流選手になった真の理由だ。少しくらい実績を残しただけで慢心し、技術を磨くことを怠り始める選手が多いなか、彼は自らの到達しうる限界点をわずかでも上げるべく、研鑽を惜しまなかった。生まれつきの障害に苦しんだ経験を持つ彼にとって、当然のことなど存在しないのだろう。トラッシュトークも、そうした一面を見せないための手段だったのかもしれない。(後編に続く)
文●出野哲也
※『ダンクシュート』2008年7月号掲載原稿に加筆・修正。
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