【パワーフォワード】
クリス・ボッシュ
1984年3月24日生。211cm・107kg
在籍期間:7シーズン(2003~10)
成績:509試合、平均20.2点、9.4リバウンド、2.2アシスト
ボッシュといえば、やはりマイアミ・ヒートに移籍し“スリーキングス”を形成してからの印象が強いが、2010年までを過ごしたラプターズでのプレーも素晴らしかった。7シーズンの在籍期間中に5度オールスターに出場し、2007年にはオールNBA2ndチームにも選出。通算リバウンド、ブロック数は依然としてチーム1位であり、“ラプターズ史上最高のビッグマン”と呼ばれてしかるべき実績を残している。
ただ、残念なのは勝利という結果を残せなかったことだ。2007年には球団史上初のアトランティック・ディビジョン優勝に大きく貢献したものの、2度進出したプレーオフはどちらもファーストラウンドで敗退。また、ヒートへのFA移籍時にもラプターズ残留にはまったく興味を示さず、静かに去っていった。退団後もカーターほど激しいブーイングに晒されることはなかったが、それも実力、成績の割に、インパクトが薄かったことの表われと言えるのかもしれない。
【センター】
アントニオ・デイビス
1968年10月31日生。206cm・97kg
在籍期間:5シーズン(1999~2003、06)
成績:310試合、平均12.9点、9.2リバウンド、1.7アシスト
ここまでの4人はほぼ文句なしだが、最後の1人は難しかった。本来ならばレナードを入れたいところだが、在籍期間1年はさすがに短すぎる。将来的には入ってくるであろうパスカル・シアカムも、現時点ではまだ実績不足(数年後にはシアカムがパワーフォワード、ボッシュがセンターで選ばれるのではないか)。期待の大きかったアンドレア・バルニャーニ、ヨナス・ヴァランチュナスも完全開花したとはいえず、ビッグマンはチームの泣き所であり続けてきた。
そんなチーム事情なかで、ここでは2000年代のラプターズで重要な存在だったデイビスを推したい。2000~01シーズンには平均13.7点、10.1リバウンド、1.4ブロックでオールスターに選出。2002年には世界選手権のアメリカ代表にも選ばれるなど、全盛期のプレーには安定感があった。在籍期間がより長く、トータルの数字でも上回るヴァランチュナスを推す声もあるが、4年半の間に3度プレーオフに出場し、リーダーシップにも定評があったデイビスの方が、貢献度はやや上だったのではないか。
文●杉浦大介
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
クリス・ボッシュ
1984年3月24日生。211cm・107kg
在籍期間:7シーズン(2003~10)
成績:509試合、平均20.2点、9.4リバウンド、2.2アシスト
ボッシュといえば、やはりマイアミ・ヒートに移籍し“スリーキングス”を形成してからの印象が強いが、2010年までを過ごしたラプターズでのプレーも素晴らしかった。7シーズンの在籍期間中に5度オールスターに出場し、2007年にはオールNBA2ndチームにも選出。通算リバウンド、ブロック数は依然としてチーム1位であり、“ラプターズ史上最高のビッグマン”と呼ばれてしかるべき実績を残している。
ただ、残念なのは勝利という結果を残せなかったことだ。2007年には球団史上初のアトランティック・ディビジョン優勝に大きく貢献したものの、2度進出したプレーオフはどちらもファーストラウンドで敗退。また、ヒートへのFA移籍時にもラプターズ残留にはまったく興味を示さず、静かに去っていった。退団後もカーターほど激しいブーイングに晒されることはなかったが、それも実力、成績の割に、インパクトが薄かったことの表われと言えるのかもしれない。
【センター】
アントニオ・デイビス
1968年10月31日生。206cm・97kg
在籍期間:5シーズン(1999~2003、06)
成績:310試合、平均12.9点、9.2リバウンド、1.7アシスト
ここまでの4人はほぼ文句なしだが、最後の1人は難しかった。本来ならばレナードを入れたいところだが、在籍期間1年はさすがに短すぎる。将来的には入ってくるであろうパスカル・シアカムも、現時点ではまだ実績不足(数年後にはシアカムがパワーフォワード、ボッシュがセンターで選ばれるのではないか)。期待の大きかったアンドレア・バルニャーニ、ヨナス・ヴァランチュナスも完全開花したとはいえず、ビッグマンはチームの泣き所であり続けてきた。
そんなチーム事情なかで、ここでは2000年代のラプターズで重要な存在だったデイビスを推したい。2000~01シーズンには平均13.7点、10.1リバウンド、1.4ブロックでオールスターに選出。2002年には世界選手権のアメリカ代表にも選ばれるなど、全盛期のプレーには安定感があった。在籍期間がより長く、トータルの数字でも上回るヴァランチュナスを推す声もあるが、4年半の間に3度プレーオフに出場し、リーダーシップにも定評があったデイビスの方が、貢献度はやや上だったのではないか。
文●杉浦大介
【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!