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NBA

「ユタで優勝したい」フランス最高年俸のアスリートとなったルディ・ゴベアが明かす、“第2の故郷”への感謝

小川由紀子

2020.12.25

 ゴベアの夢は、ジャズでチャンピオンになることだ。「ソルトレイクシティーは第2の故郷」だと語り、同市の観光協会の広告塔になるなど、ゴベアはジャズだけでなく、街全体を象徴する存在になっている。

 そのユタの人々に向けて、今回の契約更改後、ゴベアは自分の言葉で感謝のメッセージを発信した。

『僕はふだんから口数が少なく、感情表現が苦手。おまけにフランスなまりの英語で、日頃から思っていることが上手く伝えられていないこともあるけれど、フランスからここに渡ってきてからずっと支えてきてくれた皆さんにどうしても伝えたいことがある』

 このように始まったメッセージは、これからの覚悟とともに締めくくられている。
 
『この7年間で、自分は選手としてだけでなく、人としても成長できた。その間には、良い時もあれば、厳しい時、間違いを犯した時もあった。それでもユタの皆さんは、このフランスから来た青年を温かく見守り、チームの一員としてサポートしてくれた。そのことに、僕は深く感謝している。そして僕も家族も、これからもここを自分の居場所にできることを光栄に感じている。自分がここにいるのは、勝つためだ。親愛なるブラザーたち、コーチQ(スナイダーHC)、そしてユタの皆さんと一緒に、僕はここで優勝したい』

 今年、彼の名前が最もメディアを賑わせたのは、コートでのパフォーマンスよりも、NBAで最初の新型コロナ陽性者となったことかもしれない。その時の軽率な行動でチームメイト、とりわけミッチェルとの間に亀裂が生じたとも言われたが、2人ともすでにベストを尽くして戦うことに集中している。

 ミッチェル&ゴベアによるジャズの新時代。恩師スナイダーHCの下、ソルトレイクシティーに悲願の初タイトルをもたらすことができるか注目したい。

文●小川由紀子

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