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NBA

【欧州ドラフト候補生チェック】ラメロ以上の強烈インパクトを残した有望株。欧州No.1プロスペクト、ロカス・ヨクバイティス<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2021.07.19

 NBAの選手では、カイリー・アービング(ブルックリン・ネッツ)のプレーをよく観ているという。そして、彼がジャルギリスに入団してから昨年まで指導を受けていたのは、同国の英雄で同じポイントガードの大先輩、サルナス・ヤシケビシャス(元インディアナ・ペイサーズほか)だ。

 ジャルギリスのユースは、ドリブル、パス、シューティングといったプレーの基本を徹底的に仕込まれることに定評がある。毎朝のトレーニングの前には、選手ごとに個人練習の時間があり、改善点についてみっちりと指導を受ける。ヨクバイティスの場合は、ドリブル強化に相当な時間を費やしたとのことで、その成果を実感しているとインタビューで話していた。
 
 今後については、すでに来季、バルセロナへ移籍することが口頭では成立に至っていると報じられている。バルセロナの現ヘッドコーチはヤシケビシャスで、愛弟子を手元に呼び寄せたいようだ。しかしそこへロシアのCSKAも参入してきたという報道もある。いずれにしても、ヨクバイティスは欧州では引っ張りだこの将来有望株というわけだ。

 NBAモックドラフトでは2巡目の予想。身長が低く、身体能力に傑出した点がないのもマイナス評価になっているようだが、今季シーズンMVPに輝いたヨキッチも、前述のマレドンも2巡目での指名。その後の可能性を決定するものではない。

 ヤシケビシャスのNBA挑戦はアンラッキーだった面もあったが、彼の系譜を継ぐヨクバイティスは、現代のプレースタイルにマッチしたポイントカードとして、リーグ に居場所を見つけられるような気がする。

文●小川由紀子

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