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NBA

ピッペン、ロッドマン、デュマース…“無名大学出身のベストメンバー”はオールスター級の豪華布陣に<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.08.11

【パワーフォワード】
デニス・ロッドマン(サウスイースタンオクラホマ州大)
1961年5月13日生。201センチ・95キロ
カレッジ成績:96試合、平均25.7点、15.7リバウンド、0.6アシスト
NBA成績:911試合、平均7.3点、13.1リバウンド、1.8アシスト

 高校ではバスケットボールをプレーしておらず、学校を出てからも職を転々としていたロッドマンは、突然身長が伸び始めたことでジュニアカレッジに入学。その後サウスイースタンオクラホマ州大に転校したが、この学校もNCAAディビジョンIに所属したことのない無名校だった。

 それでも卓越したリバウンドの能力は大学時代から際立っていて、1985、86年に2年続けてNAIA(NCAAとは別の組織)でリバウンド王を獲得すると、1986年のドラフト2巡目27位指名を受けピストンズに入団。史上最高級のリバウンダーとしてだけでなく、総合的な守備力の高さ、そして勝利のためならどんなダーティーなプレーも実行し、チームの2度の優勝に大きく貢献した。

 スパーズを経て1996年からはブルズに加入すると、さらに3個のチャンピオンリングを追加。1992~98年に7シーズン連続でリバウンド王、1990、91年は最優秀守備選手賞にも輝いた。またコートの外でも、他に類を見ない風貌や行動が大衆の関心を集め、1990年代を代表するポップアイコンの1人にもなっている。
 
【センター】
ロバート・パリッシュ(センテナリー大)
1953年8月30日生。216センチ・111キロ
カレッジ成績:108試合、平均21.6点、16.9リバウンド、1.5アシスト
NBA成績:1611試合、平均14.5点、9.1リバウンド、1.4アシスト

 ルイジアナ州にあるセンテナリー大は、1度もトーナメントに出ることのないまま、2011年を最後にディビジョン1から3へ転落。文字通りの弱小校で、NBA選手もパリッシュ以前に1人(ほかにABA選手が1人)、その後も1人いるだけだ。

 パリッシュは在学時に2度リバウンドで全米1位相当の数字(1976年は平均18.0本)を残したものの、学業成績が規定を満たさなかったことから正式なタイトルと認定されず。1973年にABAのユタ・スターズからドラフト8位で指名されたのち、1976年に今度はウォリアーズから8位指名を受けプロ入りを果たした。

 全盛期は1980-81シーズンから加入したセルティックス時代で、1988-89シーズンの12.5本を頂点に、平均10リバウンド以上を10度も記録。攻撃では高い打点からのジャンプショットが有名で、オールスターに9度選出、そして3度の優勝を味わった。大きなケガに見舞われることなく43歳まで現役を続けた結果、通算出場試合数1611は今でもリーグ史上最多記録となっている。
 
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