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NBA

ジョーダン、ドクターJ、カーター…NBA歴代“ベストダンカーチーム”を選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.02.04

【パワーフォワード】
ショーン・ケンプ

1969年11月26日生。208cm・104kg
キャリアスタッツ:1051試合、平均14.6点、8.4リバウンド、1.6アシスト
スラムダンク・コンテスト:出場4回(1990、91、92、94年)、優勝0回

 こと豪快さに関しては、史上最高のダンカーではないだろうか。リングを壊さんばかりの強さと、目にも留まらぬ速さを兼ね備えたダンクは爆音が聞こえるかと思うほどの迫力。ジョーダンやアービングの華麗さとは一線を画し、野性的との表現がぴったりだった。

 ダンクの種類も多彩で、実際の試合でもダブルクラッチやリバースを面白いように決めた。本人の選ぶベストダンクは、ゴールデンステイト・ウォリアーズ戦でアルトン・リスターを吹き飛ばした一撃で、“リスター・ブリスター”と命名している。スラムダンク・コンテストには4回出場して一度も優勝できず、また全盛期を過ごしたシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)から移籍して以降は、太りすぎて輝きを失ってしまった点は残念だった。

 そのほかPFではラリー・ジョンソン、現役のブレイク・グリフィン(ブルックリン・ネッツ)らの名前が挙がる。ケガで今季全休中のザイオン・ウィリアムソン(ニューオリンズ・ペリカンズ)は今後の活躍に期待したい。
 
【センター】
シャキール・オニール

1972年3月6日生。216cm・147kg
キャリアスタッツ:1207試合、平均23.7点、10.9リバウンド、2.5アシスト
スラムダンク・コンテスト:出場0回、優勝0回

 高身長のセンターにとってダンクはそれほど難度が高くないこともあり、小さな選手ほどの驚きや爽快感を与えないのも事実だ。しかし、“シャック・アタック”の異名で恐れられたオニールのダンクは誰もが衝撃を受けた。

 優美さや華麗さとは無縁で、とにかく力技一辺倒。身長216cm、体重147kgの巨体に全力で襲い掛かられては、リーグのビッグマンとて真正面からブロックすることは不可能だった。

 もっとも、一番“衝撃を受けた”のは選手ではなく、彼にぶら下がられるリングであった。NBA入りした年だけで2回バックボードを破壊し、のちに「注目を集めるため、わざと壊そうとしたんだ。それで有名になったら広告に使ってもらえるだろう?」とその動機を語っている。その後、バックボードは衝撃を吸収しやすいバネが入った構造に変更された。

 シャック以外では、60年代にリーグを支配した怪物ウィルト・チェンバレン、元祖ボード破壊王ダリル・ドーキンス、センターでただ1人のスラムダンク・コンテスト優勝者ドワイト・ハワードらも印象に残る。
 
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