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NBA

“史上最低のドラ1チーム”を識者が選定。ベネット、クワミ・ブラウンら“ある意味有名な選手”が勢揃い<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.04.18

【センター】
ラルー・マーティン
1950年3月30日生。211cm・94kg
1972年ドラフト1位
キャリアスタッツ:271試合、平均5.3点、4.6リバウンド、0.7アシスト

 ベネット以前、ドラフト史上最大の失敗と言えばこの選手だった。ロヨラ・シカゴ大から1972年1位指名でポートランド・トレイルブレイザーズに入団。大学では3年間で平均18.2リバウンドを奪っていたが、個人賞やオール・カンファレンスなどの選出経験はなし。UCLAと対戦した際、当時大学最高のセンターだったビル・ウォルトン(2年後ブレイザーズに1位で入団する)と互角に渡り合った点を評価されての1位指名だった。
 
 だが、当時のヘッドコーチが求めるプレーをこなせず、あろうことか3巡目指名の同期生ロイド・ニールに先発センターの座を奪われてしまう。ブレイザーズでは平均5.3点、4.6リバウンドにとどまり、6年契約の4年目で放出。その後いくつかの球団に所属したが、1試合も出ることはなかった。

 なお、当時のチーフスカウトだったスチュ・インマンは、12年後のドラフトではGM(ゼネラルマネージャー)としてサム・ブーイを2位指名し、マイケル・ジョーダンを獲得し損なう大失敗を再び犯している。

文●出野哲也

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