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NBA

NBA歴代“一発屋チーム”を選定! 新人の年がピーク、弱小球団で覚醒など、一瞬の輝きを放った男たち<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.07.29

【センター】
パービス・エリソン

1967年4月3日生。206cm・95kg
キャリアスタッツ:474試合、平均9.5点、6.7リバウンド、1.5アシスト
ベストシーズン(1991-92):平均20.0点、11.2リバウンド、2.9アシスト

 ルイビル大では1年生でNCAAトーナメント優勝を果たし、ファイナル4のMVPに選ばれる大活躍。大舞台でも落ち着いたプレーを演じて“ネバー・ナーバス(緊張しない)・パービス”と称された。

 89年のドラフトでは全体1位でキングスに指名されたが、故障で34試合しか出場できず、毒舌家のチームメイト、ダニー・エインジに“アウト・オブ・サービス(故障中の)・パービス”とからかわれた。翌年ワシントン・ブレッツ(現ウィザーズ)へトレードされると、3年目の91-92シーズンは平均得点を10.4点から20.0点へほぼ倍増させ、リバウンドも11.2本。規定試合数未満ながらリーグ8位に相当する本数をマークし、MIPを受賞した。

 守備でも長い腕を生かしたブロックで貢献。続く92-93シーズンも17.4点、8.8リバウンドとまずまずだったが、明くる年は7.3点にまで急落すると、その後も復調できずじまい。両ヒザにメスを入れるなどケガの多さが祟り、当初の期待に応えることなくキャリアを終えた。
 
【シックスマン】
マイク・ジェームズ

1975年6月23日生。188cm・85kg
キャリアスタッツ:595試合、平均9.9点、2.2リバウンド、3.5アシスト
ベストシーズン(2005-06):平均20.3点、3.3リバウンド、5.8アシスト

 2021年にブルックリン・ネッツでプレーし、今もヨーロッパで活躍しているマイク・ジェームズとは同名の別人。デュケイン大卒業時にはドラフトにかからず、フランスなどでプレーしたのち、2001年に26歳でマイアミ・ヒートに入団。少しずつ活躍の場を広げていき、04年には控えの一員として、デトロイト・ピストンズでチャンピオンリングを手にした。

 そして05-06シーズン、6つ目のチームとなったトロント・ラプターズで覚醒。持ち前のシュート力を存分に発揮して平均20.3点、3月以降は25試合中10試合で30点以上、4月14日の古巣ピストンズ戦では最多の39得点を記録した。3ポイント成功率44.2%はリーグ4位だったが、39%以上だったのはこの年だけ。

 ミネソタ・ティンバーウルブズに移籍した翌年は平均得点が10.1点と文字通り半減。続く07-08シーズンは5.0点とさらに半減した。その後もラプターズ時代のような栄光は取り戻せなかったが、それでもNBAには38歳までい続け、計11球団のユニフォームを着ている。

文●出野哲也

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