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NBA

過去にはシーズン平均48.5分を記録したレジェンドも…NBA歴代“ベスト鉄人チーム”を選定!<DUNKSHOOT>

出野哲也

2022.05.30

NBAを代表する鉄人たちを紹介。チェンバレン(右)やストックトン(左上)、マローン(左下)らがその代表格だ。(C)Getty Images

NBAを代表する鉄人たちを紹介。チェンバレン(右)やストックトン(左上)、マローン(左下)らがその代表格だ。(C)Getty Images

 常に自己管理を徹底し、試合に出場し続けることは、バスケットボールに限らず様々な競技における一流アスリートの条件だ。NBAでも長い歴史の中で、“鉄人”と呼ばれるプレーヤーが数多く存在してきた。

 今回『THE DIGEST』では、アメリカンスポーツに精通する識者に依頼し、NBA歴代の全選手を対象としたポジション別“ベスト鉄人チーム”を選んでもらった。

【ポイントガード】
ジョン・ストックトン

1962年3月26日生。185cm・77kg
キャリアスタッツ:1504試合(欠場22試合)、平均13.1点、2.7リバウンド、10.5アシスト

 通算アシストとスティールのリーグ記録保持者は、PGで最高の鉄人でもあった。1984年にユタ・ジャズに入団して以来、最初の13年間で12年フル出場。唯一例外だった89-90シーズンも4試合に欠場しただけだった。

 97-98シーズンは開幕前にヒザの手術を受け最初の18試合を休んだが、復帰後は引退するまで、コートに立たなかった日は一度もなかった。最終的には19年の現役生活で17年フル出場。しかもその間、毎年進出し続けたプレーオフでも合計182試合を皆勤した。身長185cm、77kgの小柄な体格でありながら、どんな時でも心身の状態を最高に保つプロ意識の高さがあったからこそ、なし得た偉業だった。

 また通算1504試合はすべてジャズでの出場。これもダーク・ノビツキー(ダラス・マーベリックス/1522試合)に抜かれるまで、単独チームでの最多記録だった。「一番ガードするのが難しかったのは、マイケル・ジョーダンじゃなくてストックトン」とはゲイリー・ペイトンの言葉だが、そのペイトンも17年間で10度のフル出場を果たしている。
 
【シューティングガード】
ランディ・スミス

1948年12月12日生。191cm・82kg
キャリアスタッツ:976試合(欠場8試合)、平均16.7点、3.7リバウンド、4.6アシスト

 スミスはとにかく休まない男だった。71年にバッファロー・ブレーブス(現ロサンゼルス・クリッパーズ)に入団して以来、12年間の現役生活で欠場はルーキーイヤーの6試合と最終年の2試合のみ。出場率は99.2%に達した。

 1年目から始まった連続出場は906試合まで伸び、AC・グリーンに抜かれるまでのリーグ記録。途切れたのもケガなどが理由ではなく、プレーオフに出られそうなチームへの移籍を求め、自ら望んでウェーバーにかけられたため。アトランタ・ホークスへ移籍が決まるまでの2試合はクリッパーズに所属していた格好なので、欠場扱いとなったわけだ。実力も確かで77-78シーズンは平均24.6点。2度目の出場となった同年のオールスターでは27得点を稼ぎMVPに選ばれた。

 フル出場のシーズンが9回あったジョーダンは、2年目の85-86シーズンに左足を負傷し18試合しか出られなかったので、鉄人度はスミスに一歩譲る。レジー・ミラーもフル出場6回のほか、1試合のみ休んだ年も5度あった。
 
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