【センター】
ビル・ラッセル
1934年2月12日生。208cm・100kg
キャリアスタッツ:963試合、平均15.1点、22.5リバウンド、4.3アシスト
セルティックス8連覇の大黒柱であり、陸上競技でも活躍したほど身体能力にも恵まれていた。しかしリーグ史上最高のディフェンダーと呼ばれるまでになったのは、抜群の「頭脳」の賜物だった。
1試合49本を奪ったこともある強力なリバウンダーでもあったが、最大の武器はブロックショット。「ラッセル以前のNBAでは、誰もブロックなんてしなかった」との、レッド・アワーバックHCの表現は誇張に過ぎるけれども、「誰もラッセルのようにはブロックしなかった」のは事実。1950年代前半までは背の高い選手が腕を伸ばすだけで、それほど注目もされず、公式記録でさえなかった。
だがラッセルのブロックは、ボールが味方に渡るよう計算して放たれ、実質的にパスに等しかった。この点が他の選手との決定的な違いで、ブロックを芸術の域まで高めた。ブロックに限らず、ゲームのあらゆる局面でその頭脳は発揮され、選手生活の晩年にはヘッドコーチも兼任した。
【シックスマン】
ドレイモンド・グリーン
1990年3月4日生。198cm・104kg
キャリアスタッツ:685試合、平均8.7点、6.9リバウンド、5.4アシスト
PGで選出洩れしたマジックやポールでもいいが、実際の試合においても有能なシックスマンとして機能しそうなグリーンを選択した。余計なコメントでトラブルになることも少なくなく、賢くは思えないかもしれないが、コート上ではこれほど頭脳的な選手もいない。
米紙『The San Francisco Examiner』のジョン・クロリックは「リーグ史上最高のバスケIQの持ち主」とまで述べている。身長198cm(公称)ながら体格のハンディキャップを感じさせずセンターを務め、PGとのマッチアップもこなせる秘訣は、ウォリアーズ関係者によれば「並外れた記憶力によって、対戦相手の攻撃パターンを隅々まで熟知している」こと。
スイッチやダブルチームに向かうタイミングも完璧で、リーグ最多の平均2.0スティールを記録した16-17シーズンに最優秀ディフェンス賞を受賞した。攻撃でも的確なパスを繰り出し、20-21シーズンは平均8.9アシストという、PFとは思えない数字を叩き出している。
文●出野哲也
ビル・ラッセル
1934年2月12日生。208cm・100kg
キャリアスタッツ:963試合、平均15.1点、22.5リバウンド、4.3アシスト
セルティックス8連覇の大黒柱であり、陸上競技でも活躍したほど身体能力にも恵まれていた。しかしリーグ史上最高のディフェンダーと呼ばれるまでになったのは、抜群の「頭脳」の賜物だった。
1試合49本を奪ったこともある強力なリバウンダーでもあったが、最大の武器はブロックショット。「ラッセル以前のNBAでは、誰もブロックなんてしなかった」との、レッド・アワーバックHCの表現は誇張に過ぎるけれども、「誰もラッセルのようにはブロックしなかった」のは事実。1950年代前半までは背の高い選手が腕を伸ばすだけで、それほど注目もされず、公式記録でさえなかった。
だがラッセルのブロックは、ボールが味方に渡るよう計算して放たれ、実質的にパスに等しかった。この点が他の選手との決定的な違いで、ブロックを芸術の域まで高めた。ブロックに限らず、ゲームのあらゆる局面でその頭脳は発揮され、選手生活の晩年にはヘッドコーチも兼任した。
【シックスマン】
ドレイモンド・グリーン
1990年3月4日生。198cm・104kg
キャリアスタッツ:685試合、平均8.7点、6.9リバウンド、5.4アシスト
PGで選出洩れしたマジックやポールでもいいが、実際の試合においても有能なシックスマンとして機能しそうなグリーンを選択した。余計なコメントでトラブルになることも少なくなく、賢くは思えないかもしれないが、コート上ではこれほど頭脳的な選手もいない。
米紙『The San Francisco Examiner』のジョン・クロリックは「リーグ史上最高のバスケIQの持ち主」とまで述べている。身長198cm(公称)ながら体格のハンディキャップを感じさせずセンターを務め、PGとのマッチアップもこなせる秘訣は、ウォリアーズ関係者によれば「並外れた記憶力によって、対戦相手の攻撃パターンを隅々まで熟知している」こと。
スイッチやダブルチームに向かうタイミングも完璧で、リーグ最多の平均2.0スティールを記録した16-17シーズンに最優秀ディフェンス賞を受賞した。攻撃でも的確なパスを繰り出し、20-21シーズンは平均8.9アシストという、PFとは思えない数字を叩き出している。
文●出野哲也
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